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松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
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「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」 奥泉光著

「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」 奥泉光著/

日本一下流の大学教師、クワコーこと桑潟幸一と女子大生探偵たちの活躍を描くユーモア・ミステリー。たらちね国際大学に首尾よく職を得たものの、薄給と田舎暮らしに意気上がらないクワコー。そのうえ顧問をつとめる文芸部の部員たちはファッションがゴスロリだったり、学校の裏庭でホームレスのような生活をする変わり者ぞろい。だがそんな彼女たちが抜群のチームワークで、クワコーの周囲で発生する怪事件を次々解決していく。

↑本の内容紹介から。

低偏差値の大学に移った桑潟幸一准教授こと、クワコーのとてもスタイリッシュとは言い難い、駄目駄目で自虐的な日常を描いた短編ミステリ。

「呪われた研究室」
「盗まれた手紙」
「森娘の秘密」

――の、三編収録。

定員数激減で廃校の危機にあった女子大から、四年生に変更したたらちね国際大に移動したクワコー。
何だか、表紙ではイケメン(笑)っぽいですが、まあ、蓋を開けたら、

レータンでは、「気弱でクライ怠け者、引きこもり系教師クワコー」、これが基本イメージだったが、たらちね国際大学ではこの際、「やや偏屈な孤高の勉強家、桑潟幸一」で行こうと考えた。まあ眼鏡からコンタクトに変えてみような感じである。 (P43より)

と、いう評判を周囲に植え付けようとして夜遅くまで研究室に居残りしたりする(実際に居残って、勉強しているかと言えば、そんなことはない)姑息で、

~略~わかっているよ、罠にはまった獣を見下ろして快哉を叫んでいるんだろう。ああ、どうぞ、どうぞ。この際、思う存分みんなで嗤ったらいいだろう。心で叫んだ桑幸がなお伸びたままでいたのは、情けなくも恥ずかしい姿を万人の眼に余すところなく晒したいという欲望に、このとき不意に捉えられたからである。
 ほら、どうだい、負け犬は腹を晒しているからね。くうんくうん鼻を鳴らしながら腹を見せているからね。だからよく見ろよ。よく見えない? だったらシャツをはだけようか。はだけてスイカみたいなまるい腹を見せようか。甲虫の幼虫みたいに白いぽってり腹を見せようか。見なよ。だって、そっちが見たいっていったんだろう? ほらほら、これがぼくの腹だよ。バカな負け犬のぼて腹だよ。 (P88より)


妄想肥大で、自虐的すぎる!
プライドはない癖に虚栄心はあるという、そんなクワコーの言動に、終始突っ込み入れまくりました。

深夜の研究室で女子大生と二人きり。セクハラと訴えられたら、くびになると恐れるところから思考が暴走して、
何ならやっちゃう?やってないのに捕まるくらいなら、やった方がマシじゃないかと――至る経過には、
思わず、はぁ? いやいやいや、やっちゃ駄目だろっ! 
っていうか、捕まってないしっ!
と、読みながら突っ込む突っ込む。
(あくまで、クワコーの頭の中でだけの暴走です)

他にも色々、可笑しなエピソードがあって紹介したいけれど、読む楽しみを奪っては駄目だと、自重自重。
(コスプレやら同人編集やら、森ガールやら貧乏ネタやら)

そんなクワコーだけでなく、クワコーが顧問することになった文芸部の面々もおかしな人たちばっかり。
うん、低偏差値という言葉がしっくりくるくらい、女子大生たちの会話は頭わるそー。
……女子大生だけじゃなく、オンリーワンの男子学生もまた頭わるそーな(本気で、頭わるそーに描かれている、そのことに妙な感動を覚えた)
そんななか一人、妙に鋭いジンジン(でも、ホームレス女子大生)が、クワコーの周りで起こった不可解な事件を解決してくれます。
うん、ミステリだったよ!(←うっかり忘れそうになったが、ミステリです)
(文章が割と濃密ですが、細かく章区切りされているので、ちまちまと読んでも面白いと思います。一話、100ページぐらいありますが、クワコーの自虐的日常が楽し過ぎて、長いと感じない)
いやー、もう、笑った笑った。笑い過ぎて、お腹が痛かったです(笑)

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