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2011(Sat)

「首なし騎士と五月祭」 ケイト・キングスバリー著

読感/翻訳小説

「首なし騎士と五月祭」 ケイト・キングスバリー著/

ここは紳士淑女御用達の静かな隠れ家、ペニーフット・ホテル。そんなホテルの常連客の大佐が、村のパブからの帰り道に首なし騎士に遭遇。さらに逃げる途中で、五月の柱に縛られた女性の死体を見たというのだ。本気にする者はなかったが、翌日ホテルの宿泊客から、妻が行方不明との訴えが。すわホテルの危機とばかり、女主人セシリーは、支配人の心配をよそにまたも調査を始める。

↑本の内容紹介から。

二十世紀初頭、ロンドンから離れた、貴族たちの隠れ家的なホテル「ペニーフット・ホテル」を舞台にしたコージーミステリの第四弾です。
このシリーズはオーナー・セシリーに振り回される堅物支配人・バクスター楽しくってしょうがない(←マテ)
ええ、今回もホテル客が殺害された事件を解決しようとするセシリーに、苦虫を噛み潰しながらバクスターは追随するわけで。
そんな二人の主従関係も、前巻で登場したお医者様(セシリーに気があるそぶりを大っぴらにしている)の登場で進展があるのかと思いきや……肝心のお医者様が、殆ど出番がなかったのがちょっと意外でした。
でも、割とセシリーがバクスターのことを異性として意識しているのが垣間見えて、ニヤニヤでした。
(バクスター視点がないので、彼の方がセシリーのことを主人以上に思っているのかはまだ謎ですから、今後も気になるところ)
後、バクスターのちょっとした過去が語られていました。
事件とは別に、従業員サイドでのドタバタ騒動の方は、ロンドンから一人の女性が男性を探しに来る。
「このホテルにいるはずなんです」と言って来る女性に、聞かれた皆は「はては、ミシェルか?(ホテルのシェフ)」と(皆が皆、第一にミシェルを浮かべるのが可笑しいの)
が、実際に探していたのは(ネタバレ反転→前巻でメイドのガーディと結婚したイアンで。しかも探しに来た女性はイアンの妻で……つまりは重婚。さらにはその女性は妊娠してるとか!
ええっ、ちょっ待って!(ガーディも妊娠しているというのに、なんだこの展開はっ!
とりあえず×××の馬鹿野郎!と叫ばせてください。
そんなこんなで、悲嘆にくれるガーディをミシェルやチャッブ夫人(メイド頭)が親身になってくれるところは温かい。
コージーはドタバタありで、笑いを沢山提供してくれますが、他にも人情話が温かかったりしてお気に入りです。
このお話もそんなところが気に入っていて、続きが楽しみであります。

首なし騎士と五月祭 (創元推理文庫)首なし騎士と五月祭 (創元推理文庫)
(2011/05/11)
ケイト・キングスバリー

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