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2011(Mon)

「紳士と月夜の晒し台」ジョージェット・ヘイヤー著

読感/翻訳小説

「紳士と月夜の晒し台」ジョージェット・ヘイヤー著/

月夜の晩、ロンドンから離れた村の広場で、晒し台に両足を突っ込んだ紳士の刺殺体が発見された。動機を持つ者にはこと欠かないが、浮世離れした容疑者たちを前に、ハナサイド警視は苦戦する。そんなとき、思わぬ事態が発生して…。ヒストリカル・ロマンスの大家として知られる一方、セイヤーズも認めた力量を持つ著者による、巧みな人物描写と緻密なプロットの傑作本格ミステリ。

↑本の内容紹介から。

本格ミステリということで、飛び付いたわけですが。
作家さんはヒストリカル・ロマンス小説の大家として知られているとのことで、(日本でも何冊か、出てる。ハーレクイン?)ちょっとドキドキしてました。
何しろ私は大人向けのロマンス小説なんて、読んだことないしね!(多分、今後も縁がない気がしますが)
それこそ大人向けの性描写があったら、挫折しそうだなーとね(←ドキドキする方向が間違ってると思うんだ)
そうして読み始めたら、ロマンスも含みつつも、そこまで恋愛恋愛していない、ほどよい匙加減のミステリでした。
あまり評判の良くない資産家が殺され、その親族関係者である容疑者候補たち(腹違いの弟妹にその婚約者、または死んだと思われていた弟)の誰も彼もが動機を持ち、そして誰も彼もが疑ってくれとばかりな言動。
この人たち、馬鹿なの? それとも演技派なの? と、笑いながら気がつけば読了。
まあ、犯人じゃない人は当然ながら自分がやっていないことをわかっているので、挑発していたわけだったんでしょうが……それでも普通は、警察に対して心証を良くしようとするもんじゃないのっ?
可笑しな会話のやりとりが多かったので、サクサク読めたこともあるかと思います。
ハナサイド警視シリーズの第一弾ということだけど、警視……脇役ぽい。
これ、疑われている親族たちの弁護士であるジェイルズさんが主人公ですよね?(笑)
(そんなジェイルズさんのロマンスが本書の中で展開していきます。
とはいえ、あれあれ、もしかして、もしかしちゃう? というほんのり具合ですが。
何となくジェイルズさんの気持ちに気づいたら、そちら方面も楽しくなってくる)
ロマンス小説の大家というだけあって、収めるところに収めてくれて、ニヤリみたいな。
ミステリとしても、丁寧に伏線が張ってあって、推理でもって事件解決してくれるので、ミステリ好きな人間には嬉しいところでした。
(まあ、今回は私の予想が早くから当たったけれど)
続編の刊行も予定されているとのことで、楽しみです!

紳士と月夜の晒し台 (創元推理文庫)紳士と月夜の晒し台 (創元推理文庫)
(2011/05/28)
ジョージェット・ヘイヤー

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