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松原冬夜

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「暗い鏡の中に」ヘレン・マクロイ著



「暗い鏡の中に」ヘレン・マクロイ著/

ブレアトン女子学院に勤めて五週間の女性教師フォスティーナは、突然理由も告げられずに解雇される。彼女への仕打ちに憤慨した同僚ギゼラと、その恋人の精神科医ウィリング博士が調査して明らかになった“原因”は、想像を絶するものだった。博士は困惑しながらも謎の解明に挑むが、その矢先に学院で死者が出てしまう…。幻のように美しく不可解な謎をはらむ、著者の最高傑作。

↑本の内容紹介から。

長らく絶版だったのが新訳となって復刻した、精神科医ベイジル・ウィリング博士が探偵役となるシリーズのものです。
(八作目にあたるけれど、そもそも翻訳がまばらだったりします)
既読は「幽霊と2/1」がありますが、「暗い鏡の中に」はそれ以前のお話。
(ベイジルとギゼラが結婚していない)
と、お話はギゼラがドイツ語教師を務める女学院が舞台です。
同僚の女性教師が突然解雇され、憤慨したギゼラがベイジルに手紙で相談したことで、ベイジルが関わってきます。
女性教師フォスティーナが解雇されたその理由は(一応、ネタバレ注意?→フォスティーナの生霊(ドッペルゲルガー)が学園内に現われ、ときおり彷徨っているということ
フォスティーナには、30歳になったら受け取れる宝石などの遺産があり……彼女を追い詰める悪意ある企みか、それとも実際に彼女自身の××か。
そうした中で、死者が出る。その場には××の姿があり、でもギゼラと電話中だったという鉄壁のアリバイが!
超常現象か、否か。
どちらかわからない不安感に答えを求めて、というか、先が気になってしょうがなくってページが進みます。
そして、とうとう(フォスティーナ自身が××に?
ベイジル最終的に引き出された、答えというか、ラストがね。
余韻といいますか……(一応、解決されたはずのに、読了後も悩まされるような仕組みで、胸の奥に棘をさされたかのように印象に残ります

事象に対して論理的に検証していく過程は、「ゴースト・ハント」シリーズが好きな人は楽しめるんじゃないかなと思うのですが、うん、このお話のラストは……(白黒ハッキリしないと駄目って言う人には、向かないかな?)

個人的には、こういう余韻も嫌いじゃないので、復刻してくれて良かったです!

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