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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」 石井好子著



戦後まもなく渡ったパリで、下宿先のマダムが作ってくれたバタたっぷりのオムレツ。レビュの仕事仲間と夜食に食べた熱々のグラティネ―一九五〇年代の古きよきフランス暮らしと思い出深い料理の数々を軽やかに歌うように綴った名著が、待望の文庫化。第11回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。

↑本の内容紹介から。

半世紀前に書かれたという料理エッセイです。
知っている人は多いかもしれませんが、私は今回の文庫化で知りました。初読です。
シャンソン歌手である著者の海外生活の思い出話を料理と絡めて、語っています。
実に美味しそうに食べ物を語り、また人に美味しいものを食べさせたい、教えてあげたいという――文章からは、熱せられたフライパンの上で溶けたバタの香ばしい匂いが立ちあがって来るようで、本を読んでいるだけなのに料理を作りたくなったり、食べたくなったり!と、食欲を刺激します。
他にも、今では割と普通に知られている料理(外国料理も含めて)も、半世紀前という時差に、その頃はまだ珍しい料理だったんだ、と発見したり。面白いです。
「しゃぶしゃぶ」って、当時はまだ珍しかったんだ、とか。
後、サラダにフルーツが入っているのは、アメリカからの流れなのか、とか。
本の中では料理の手順も書かれているので(細かいレシピはついていないけれど)料理好きの方は試してみては。
著者の作る料理は実に美味しそうですが、最初から料理上手だったわけではなく、とんでもない失敗談なども語られているので、料理は苦手という人にも楽しめると思います。
このエッセイの姉妹版も近々、文庫化されるようなので楽しみです。

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)
(2011/07/05)
石井 好子

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