21

January February March April May June July August September October November December
2011(Sun)

「泥棒猫ヒナコの事件簿 別れの夜には猫がいる」永嶋恵美著

読感/国内小説

「泥棒猫ヒナコの事件簿 別れの夜には猫がいる」永嶋恵美著/

「あなたの恋人、友達のカレシ、強奪して差し上げます」──こんな広告に、今日も半分疑い、半分救いを求めて、オフィスCATに電話する女性たちが……。オフィスCATの皆実雛子(みなみ・ひなこ)が、もつれた恋愛問題を、解決したとき、ふと気付くと皆癒され、つぶやくのです。「雛子がいてくれてよかった」と。

↑本の内容紹介から。

「宵闇キャットファイト」
「孔雀たちの夜宴」
「夜啼鳥と青い鳥」
「烏の鳴かぬ夜はあれど」
「別れの夜には猫がいる」

――五編収録。
「泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。」の続編です。
続編希望していたので、続きが出て嬉しかった。
今回も依頼人視点で様々な恋愛の修羅場が繰り広げられます。
といってもそんなにドロドロしてませんが!
恋人を横取りされた相手から強奪させて、相手に自分と同じ気持ちを味合わせたら?と、一緒に依頼しようと持ちかけられて、オフィスCATに依頼した咲紀さん。そうしたところ、実は意外な企みが――と、今作も色々なパターンで読ませてくれるので、飽きません。
ヒナコさんに手のひらで踊らされている見習いの楓さんや、親権争いをしている男女の間に割り込んだり、また見習い楓さんの過去など。
読めば読むほど、雛子さんの過去が気になります。
(自分が傷つくのを厭わない献身さは、ときに危うい感じがして)
ヒナコさんの過去のお話を読みたいなー、とシリーズが続くことを希望します。

↓どうやったら、他人になりきれることが出来るのかという、質問へのヒナコさんの答え。
他人になるならないはともかく、何かしら人には理由があるのだと考えることは大切なことだよな、と思ったり。

『想像力と理解力よ。どんなに自分とかけ離れた女でも、彼女なりの動機があって、行動がある。それさえ掴めれば、同じ女だもの。なりきるのは容易いわ』
(「別れの夜には猫がいる」P75より)


泥棒猫ヒナコの事件簿 別れの夜には猫がいる (徳間文庫)泥棒猫ヒナコの事件簿 別れの夜には猫がいる (徳間文庫)
(2011/08/05)
永嶋恵美

商品詳細を見る

泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。 (徳間文庫)泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。 (徳間文庫)
(2010/11/05)
永嶋 恵美

商品詳細を見る

Edit