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2011(Sat)

「吉原純情ありんす国」長島槇子著

読感/国内小説


「吉原純情ありんす国」長島槇子著/

めっぽう将棋が強くて玉の肌。利発で可愛い十五歳の「花魁見習い」おぼろは、将来最高の花魁になると誰もが太鼓判を押していた。が、彼女には困った趣味があった。「隠密ごっこ」と称し、廓の裏で起こる黒い事件に、首を突っ込むのだ。ある花魁見習いが忽然と消失した謎、不可解な無理心中、腕の刺青を抉り取られた最高位の花魁の殺害……虚実入り混じる男と女の世界で、おぼろが明らかにする真相とは?

↑本の内容紹介から。

吉原を舞台に事件の匂いがすると首を突っ込みたがる癖がある、花魁見習いのおぼろが主人公の短編連作です。
第一話「足抜き」
第二話「真砂屋心中」
第三話「花の嵐」
母親が花魁で、廓の中で生まれ育ち、いずれ花魁になるおぼろと、店の若旦那である坊ちゃん。
そんな二人のほのぼのとした探偵ごっこなお話かと、読む前は思っていましたが……事件が結構陰惨で、吉原が舞台であるから、お話もほろ苦いです。
うん、ほのぼのとした淡い初恋物語というにはほど遠いな(遠い目)
後、もう少し、おぼろが探偵役として活躍しても良かったような気がしました……。
第三話では月都花魁が探偵してる。カッコ良すぎで、月都花魁好きだな。
そのせいで、おぼろの姿が霞んでしまってますが(苦笑)
もう一話、おぼろが活躍するお話があっても、良かったかなと思います。
(実際に探偵として活躍したと言えるのは一話だけような)
吉原のことについては坊ちゃん自身が無知なこともあり、色々と教えて貰うという立場なので、読んでいるこちらも吉原の事情がわからなくて混乱するということはなかったです。
吉原や時代ものに興味ある人にはいいんじゃないかなと、思います。

吉原純情ありんす国 (ハヤカワ・ミステリワールド)吉原純情ありんす国 (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2011/09/22)
長島 槇子

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