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2012(Tue)

「おやすみなさい、ホームズさん 上・下」 キャロル・ネルソン・ダグラス著

読感/翻訳小説



「おやすみなさい、ホームズさん 上」 キャロル・ネルソン・ダグラス著/

職を失いロンドンをさまよっていたペネロピーは、ふとしたことからアイリーン・アドラーという美女と知りあい、生活をともにすることになる。彼女は女優であり、オペラ歌手であり、そしてときには探偵でもあった。著名な宝石商から依頼されたマリー・アントワネットゆかりのダイヤモンド探しから、数年におよぶ壮大な冒険が始まる! 名探偵ホームズに敬意をいだかせた唯一無二の女性を主役に据えた魅惑のシリーズ、ここに開幕。

↑本の内容紹介から。

「おやすみなさい、ホームズさん 下」キャロル・ネルソン・ダグラス著/

皇太子の寵愛を受け、ボヘミア王国で暮らすアイリーン・アドラーは窮屈な思いを抱えていた。やがて宮廷で進行するとある陰謀に巻きこまれた彼女は、真実を突き止める過程である決意を固める。舞台はふたたびイギリス、ロンドンへ。偉大なる名探偵ホームズを向こうにまわし、美貌と才知を兼ね備えたヒロインが高らかに歌いあげる、「ボヘミアの醜聞」の真実と失われた宝石捜しの顛末。ヴィクトリア朝推理冒険活劇、ここに大団円。訳者あとがき=日暮雅通

↑本の内容紹介から。

コナン・ドイルのシャーロックホームズシリーズの一編「ボヘミアの醜聞」」(←青空文庫で読めます)で、ホームズを出しぬいた(?)アイリーン・アドラーを探偵役に据えたシリーズの第一弾だそうです。
ドラマは観て好きだけれど、ホームズものは活字では読んだことがない(私はルパン派!)ので、えーと、アイリーンって誰?みたいな。
原典に精通していないせいか、変な勘違いをしてみたりして。
アイリーンがゴドフリー・ノートンと結婚するといのが「ボヘミアの醜聞」であり、そのことはこの話の冒頭にも書かれていたんですが。何と言うか、てっきりノートンは寝るのお相手かと思ったりしたので……
お話は職を失ったネル(ペネロピー)の回想録という形。そこにワトスン視点のものも時折入ると言う形で、綴られます。
時代が、女性には貞淑を求める時代で、そんな窮屈な時代に誰にも支配されず自分を貫くアイリーンは魅力的。
でもって、アイリーンと出会った当初のネルが牧師の娘で、家庭教師をしていたとあって堅物というか……ちょっと物の見方が偏見的というか。
(アイルランド人は野蛮だとか←私、アイルランドびいきなので、読んでいて「何をっ!」と思わず、牙を剥いてみたり(笑)
そんなネルもアイリーンと過ごすうちに、少し考え方が変わってきたりと、その辺の変化や友情は良かったです。
なので、アイリーンとノートンの結婚は、無理矢理恋愛に仕立て上げなくて、「契約結婚」みたいな形で良かったんじゃないかなと
あと、当時の実在の人物が出てくる(「幸福の王子」の作者オスカー・ワイルドや「吸血鬼ドラキュラ」の作者ブラム・ストーカーなどなど)
その時代の風俗、文化を知る小説としては面白く読めましたが、全体的にはちょっと散らかった印象を受けました。
(ただ、原典に精通していないから、そう思うだけで……余計と思われるエピソードにも意味があるのかもしれません)
何と言うか、お話は紹介編というか、始まり始まりというか――活躍は続きに期待かな?
あとがきにあった第二弾に興味があるので、続き待ってます。

おやすみなさい、ホームズさん 上  (アイリーン・アドラーの冒険) (創元推理文庫)おやすみなさい、ホームズさん 上 (アイリーン・アドラーの冒険) (創元推理文庫)
(2011/11/19)
キャロル・ネルソン・ダグラス

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おやすみなさい、ホームズさん 下 (アイリーン・アドラーの冒険) (創元推理文庫)おやすみなさい、ホームズさん 下 (アイリーン・アドラーの冒険) (創元推理文庫)
(2011/11/19)
キャロル・ネルソン・ダグラス

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