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2012(Sun)

「プリティが多すぎる」 大崎梢著

読感/国内小説

「プリティが多すぎる」 大崎梢著/

文芸編集者志望の佳孝が入社3年目に受けた辞令はなんとローティーン向けファッション誌「ピピン」編集部。女の子の憧れが詰まった誌面はどこを開いてもフワフワのキラキラで佳孝には理解不能!? こんな仕事やってられるかとくさる彼の前に次々と現れる、経験豊かなお姉さん編集者にカメラマン、スタイリスト、一生懸命な少女モデルたち。そのプロ精神にふれるうち佳孝にもやがて変化が……。雑誌作りの舞台裏を描く爽快お仕事小説です。

↑本の内容紹介から。

文芸志望なのに十代の少女向け雑誌「ピピン」の編集部に異動になった編集者・新見さん(男性)の一年を綴った奮闘記です。
(ミステリ要素なしのお仕事、成長物語)
男性なので、ピンクやキラキラ・ふわふわな世界の良さがわからないためか、出だしは新見さんがそういう世界を軽んじている感じが文章から伝わって来て、ちょっとなーって感じでした。
(幾ら自分には良さがわからないからって、他人の好きなものを軽蔑したりするのは良くないよ!)
それにどうにも自分のことしか見えていない、不満一杯な感じに、読みながら苛々。
(誰だって、自分が望まない状況に置かれることもあると思う。新見さんだけが、運が悪いってわけじゃないよね)
それでも他にその世界で覚悟を決めて、それを愛し、真摯に取り組んでいる人たちと触れ合うことで(モデルの女の子たち、他の編集者、スタイリストさんやカメラマンさん)、新見さんが成長しながら学んでいくところが良かったです。
(ネタバレ反転→現実問題としては出来れば、ミスする前に気づいて欲しかったけどね! ジュリちゃんが可哀想で。←ドラマにならない
キラキラした世界も、そういう風に見せようと努力する人たちがいるんですよね!
例えば、テレビに出ているアイドルの女の子たち、とか。
(私にはその辺の魅力はわからないけれど、彼女たちにもそれぞれに覚悟があるんだよなとしみじみ感じたり)
狭い視界で物事を見るのではなく、広く全体を見渡せる視野が欲しいと、読んでいて思いました。
色々な人たちが、挫折を味わったり不安を抱えたりしながら、それぞれにがんばっているので、読み終わった後は自分もがんばろう!という気持ちになりました。
また雑誌作りの舞台裏も覗けて、面白かったです!

プリティが多すぎるプリティが多すぎる
(2012/01)
大崎 梢

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