06

January February March April May June July August September October November December
2012(Mon)

「マザーグース物語 婚約は事件の幕開け!」久賀理世著

読感/国内小説



「マザーグース物語 婚約は事件の幕開け!」久賀理世著/

19世紀、大英帝国の首都―ロンドン。偉大な探検家である当主が亡くなり、長男が爵位を継ぐことになったアッシュフォード子爵家。長女セシルはといえば、子爵家の未来のため、顔も知らない相手と結婚することが決まっている。だが、好奇心旺盛な彼女は結婚までの一年間、新聞記者になるという前代未聞の行動に出た!「子爵令嬢」という正体を隠し、少年姿で働くセシルの前に現れたのは!?―。

↑本の内容紹介から。

一年後に結婚が決まっている子爵家令嬢セシルが結婚するそれまでの間、男装して新聞記者見習いとして働くことに――と。
マザーグースに絡めた謎や事件を解く、短編連作です。
一話二話は短編、三話でセシルが新聞記者になった理由の根本にある(探検家であった父親の不審死)と、一冊長編の装いを見せます。
最初、セシルは無鉄砲なお嬢さんかと思っていましたが、行動には秘めた決意と裏があり、思慮深く、それでいて繊細な女の子で、思わず応援したくなります。
謎や事件も論理的に謎解きしていて、好みでした。
(サブタイトルの「婚約者」も三編、全編に絡めて来るなど細かいところにも気を配ってある感じが好印象)
セシルが顔も知らない婚約者も良かったし、
(読み手には早々に明かされているので、色々とニヤニヤ。新聞記者としての常識にとらわれない、セシルの突飛な発言にびっくりしているところとか、可笑しい
セシルの家族仲の良さも読んでいて、楽しいし心地よい。
(堅物に見せかけて妹溺愛が言葉の端々から漏れてる長男には笑う)
是非是非、シリーズ化して欲しいです。

英国マザーグース物語 婚約は事件の幕開け! (コバルト文庫)英国マザーグース物語 婚約は事件の幕開け! (コバルト文庫)
(2012/02/01)
久賀 理世

商品詳細を見る

Edit