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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「悪魔の薔薇」 タニス・リー著

(長い期間、時々思い出したように読んでいたので。以下、Twitterの方で呟いた読書メモにちょっと書き足しつつ、読感です)

「悪魔の薔薇」 タニス・リー著/

ヴァンパイアに仕える従者の哀しみを綴った「別離」、著者自身が“この作品はわたしの作品の中でもっとも恐ろしいもののひとつ”と語る残酷な怪奇譚「悪魔の薔薇」、異貌のパリを舞台に、死神に魅入られた芸術家たちを描く世界幻想文学賞受賞作「彼女は三(死の女神)」、帝国と錬金術が妖しく絡む「黄金変成」、アラビアン・ナイト風幻想譚「愚者、悪者、やさしい賢者」ほか、全9篇。

↑本の内容紹介から。

「別離」「悪魔の薔薇」「彼女は三(死の女神)」
「美女は野獣」「魔女のふたりの恋人」「黄金変成」
「愚者、悪者、優しい賢者」「蜃気楼と女呪者」「青い壺の幽霊」

――九編収録。

異世界ではなく、あくまでこちら側の世界の、様々な国や時代を舞台に描かれた、美しくもときに残酷な幻想短編集です。

「別離」「悪魔の薔薇」「魔女の二人の恋人」「黄金変成」「愚者、悪者、優しい賢者」「蜃気楼と女呪者」「青い壺の幽霊」が印象的でした。

「別離」
年老いたヴァンパイアの姫君と従者の話。ここに出てくるヴァンパイアは不死ではなく、長寿。姫君に血を与えられ従者となったが、年老いて終わりが目に見えてきた彼は姫君の新たな従者を探すことに。
新たな従者の血を飲み、血を与えることで姫君は若返る。置いていくはずが置いていかれるような、その別れの心情がなんとも切ないと申しますか。
「悪魔の薔薇」 
…………お、お前。(←そんな感想)
いや、列車が雪で足留めを食らった町で、男がある女性を口説き落とすんですが。
(ネタバレ反転→ ……男は性病にかかっていたという。しかもそれを知っていて、女に移して。女は狂い死に
「魔女のふたりの恋人」
男性に庇護されている少女が王の騎士の二人の内、一人に一目惚れして。いわゆる恋の呪いをするんですが、その呪いを秘密にするために本当に好きな方とは違う方を好きと周りに言って――と(この先は、ネタバレのため伏せとく)
わー、これはなんというか、ある意味酷い(←文章とか物語が酷いという意味ではなく、作者の意地悪さといったところ)
読み終わった後の虚しさが、好きだ。とても好きだ!(←読んでる私も酷いということか)
「黄金変成」
これまた絶品!古代ローマ帝国の辺境で、錬金術を扱う東方の魔女に魅入られた主魔女に嫌悪を抱きながらも忠義を尽くす「わたし」が淡々と語りながら進んで行くんですが、終盤で(逆転)するところが味わい深いといいますか。
「愚者、悪者、優しい賢者」
残酷系のお話が多かった中で、三兄弟の中で、無垢が故に誰からも馬鹿にされていた末弟が、邪悪な魔術師の呪いを解くという、これはお伽話のようなお話で(捻って来るかと思いきや、割と予想範囲の着地でした。でもそれが心地よい読後感で、良かったです
「蜃気楼と女呪者」
女が誘った男は連れ去られ、帰って来たときには意識はあるものの廃人と化している状態なので、悪い魔女系のお話と思いきや。
ラストの一文に、思わず「惚気かっ!」と、吹きました。
「青い壺の幽霊」
「愚者、悪者、優しい賢者」「蜃気楼と女呪者」の二編が割と、好意的な終わり方だったんで、最後のこの話もと思っていたら、突き放された。
美しい幻想世界に浸っていたら、現実に引き戻されたような。でも、この短編を最後に持ってきた締め方が個人的には好きです。
豪華絢爛な文体と帯にあるように、イメージが色彩豊かで美しく、故に残酷さが際立って光るような。
とても良かったです! 残酷童話系が好きな人にはオススメです!
タニス・リーは「血のごとく赤く」もいいよ!

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