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松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
現在、ブライスさんに夢中。
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「双頭のバビロン」皆川博子著

「双頭のバビロン」皆川博子著/

爛熟と頽廃の世紀末ウィーン。オーストリア貴族の血を引く双子は、ある秘密のため、引き離されて育てられた。ゲオルクは名家の跡取りとなって陸軍学校へ行くが、決闘騒ぎを起こし放逐されたあげく、新大陸へ渡る。一方、存在を抹消されたその半身ユリアンは、ボヘミアの「芸術家の家」で謎の少年ツヴェンゲルと共に高度な教育を受けて育つ。アメリカで映画制作に足を踏み入れ、成功に向け邁進するゲオルクの前にちらつく半身の影。廃城で静かに暮らすユリアンに庇護者から課される謎の“実験”。交錯しては離れていく二人の運命は、それぞれの戦場へと導かれてゆく―。動乱の1920年代、野心と欲望が狂奔する聖林と、鴉片と悪徳が蔓延する上海。二大魔都を舞台に繰り広げられる、壮麗な運命譚。

↑本の内容紹介から。

結合双生児として生まれ四歳の切り離されたゲオルクとユリアンの二人。ゲオルクは跡取り息子として名家の養子になり、ユリアンは存在を抹消され「芸術家の家」で育ちます。
彼ら二人のパートと、ドイツから移民してきたパウルの、三人の語りでお話は綴られます。
表舞台を順調に歩いていた感じのゲオルクは、決闘騒ぎから放逐され新大陸のアメリカへと向かうことに。
どん底から、やがて俳優となり、実力を認められた映画監督へと――表舞台に再び返り咲くその一方で、ユリアンは「芸術家の家」でツヴェンゲル少年と共に保護者というべき、ヴァルターに育てられます。
存在を抹消され、拠り所がないユリアンは、ヴァルターに肉親に近い情を抱き、彼が研究(?)している精神感応実験で、ゲオルクと繋がろうとすれば……。
双子の間で、お互い自分の意志ではない文章が綴られる。
そうしたなか、ヴァルターが死亡し、ユリアンはゲオルクの代わりとして戦争へ向かうことに――と。
それぞれの語りで生まれる「ズレ」が気になって、どういうことか?とページを捲る手が止められませんでした。
(一応、反転→もしかして、それまで読んでいたゲオルクは実はユリアンではないの?とか。実際にユリアンは存在していたの?とか。
惑わされ、翻弄され、呑み込まれてと(笑)二段組み、500ページ近くのボリュームは実に圧巻。
まるで翻訳ものを読んでいるかのような文体と実際にウィーンやハリウッド、上海のその地に居るような描写。
皆川さんのご本を読むと、文学や芸術といったものに知識欲を刺激されるのですが、今回も。
ゲオルクを通して語られる映画製作現場を読んでいると、映画、色々と見たくなりました!

双頭のバビロン双頭のバビロン
(2012/04/21)
皆川 博子

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皆川さんと言えば、本格ミステリ大賞を「開かせていただき光栄です」で受賞されました。
こちらもオススメ!
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2011/07/15)
皆川 博子

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↓「薔薇密室」は文庫なので、手にとりやすいかと(ニッコリ)
薔薇密室 (ハヤカワ文庫 JA ミ)薔薇密室 (ハヤカワ文庫 JA ミ)
(2012/04/05)
皆川 博子

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