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2012(Wed)

「皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】」ジョン・ディクスン・カー著

読感/翻訳小説

「皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】」ジョン・ディクスン・カー著/

フランスの避暑地ラ・バンドレットに暮らす若い女性イヴは、婚約者トビイの父サー・モーリス殺害の容疑をかけられる。夜更けの犯行時には現場に面した自宅の寝室にいた彼女だが、部屋に忍びこんだ前夫ネッドのせいでアリバイを主張できない。完璧な状況証拠も加わって、イヴは絶体絶命の窮地に追いこまれる ──。「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」とアガサ・クリスティをして驚嘆せしめた、巨匠カー不朽の本格長編。解説=戸川安宣

↑本の内容紹介から。

初読した新訳版「蝋人形館の殺人」が好みだったので、「皇帝のかぎ煙草入れ」の新訳版が出たので、即行突撃(笑)
「蝋人形~」とは雰囲気からまったく違っていたけれど(「蝋人形~」はおどろおどろしく、妖しいパリの頽廃的な様子が伝わって来る文章でしたが。それでいて冒険小説的な部分もあり←冒険小説、何気に好きなもので)
こちら「皇帝のかぎ煙草入れ」は翻訳されている方が違うこともあるのか(原書が元から読みやすい文体だったのかもしれませんが)
読みやすい翻訳で、ノンシリーズものなので、翻訳文体が苦手という人、カーを読むの初めてという人にも大丈夫だと思います。
主人公は、財産家で美貌のイヴ。
離婚して新たに婚約した彼女の元に前夫が侵入してきた夜、婚約者の父親が殺され、しかも彼女が容疑者として疑われてる――と。
新たな婚約者はイヴの家の向かい側に住んでおり、イヴの寝室から殺害された被害者の部屋が見えるという。
侵入してきた前夫の存在を知られたくなくて悪戦苦闘しているイヴは、殺害された被害者を前夫と目撃してしまいます。
離婚後、色々と言われていただけに、イヴは前夫と一緒だったことを隠す。
そうするうちに、警察はイヴを容疑者とみなす。しかも、身に覚えのない証拠などが上がってきたりと。
イヴがどうなるのか気になって、ページを捲っていました。
花屋での修羅場が、個人的におかしかった(笑)
(ネタバレ反転→追い詰められて前夫と一緒だったことを告白したイヴを婚約者のトビイの野郎は詰っておきながら、実は自分も結婚を前提に別の女性と付き合っていたとか。しかもその際の言い分が呆れるやら、なんやら。そうして、すっかり愛想尽かされているというのがわかってない奴がね!(大笑い)
読み終わって、改めて(表紙)を見るとその大胆さにニヤリとしちゃいました。
面白かったです!


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