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2012(Sat)

「天使の帰郷」キャロル・オコンネル著

読感/翻訳小説

「天使の帰郷」キャロル・オコンネル著/

ルイジアナ州デイボーン。姿を消したマロリーをさがし、彼女の故郷を訪れたチャールズは、子供を抱いた天使の石像を見て驚いた。これは確かにマロリーの顔だ。17年前に惨殺された女医を悼んで刻まれた天使。腕の中の子供は、行方不明になった彼女の娘だという。一方、デイボーンでは、自閉症の青年が両手を負傷させられ、町の一角を占拠する宗教団体の教祖が殺された。そして、容疑者としてよそ者が勾留されているという。その名は、マロリー。誰にも一言も告げず、ひそかに帰郷した彼女の目的は?いま、石に鎖された天使が翼を広げる―過去の殺人を断罪するために!鮮烈無比なヒロインの活躍を描くシリーズ第4弾。

↑本の内容紹介から。

マロリーの過去が明らかになった、シリーズの第四弾です。
前作のラストでチャールズさんに(キスして、距離が縮まったかと思いきや。チャールズさんの告白の手紙(というか、石つぶて?)は、無人の部屋に放り込まれて、届くことなく))マロリーさんは消えた!
えっー!と、思いつつの四作目は少し時間が経過して(半年くらい?)失踪したマロリーを追って、彼女の故郷をチャールズさんが訪れたところから始まります。
そしたら何と、カルト教団の教祖が殺されており、マロリーが拘留されている。
心配で堪らないチャールズさんだけど、そこはあのマロリーさんですよ。
新人の保安官助手を手玉にとり、また経験豊富な保安官さえも翻弄しては、うん、華麗に(脱走)してます。
さすがです、マロリーさん。
しかし、森の中で銃撃されて、負傷。ちょっと弱った一面を見せたりしたけれど……そういうときに限って、チャールズさんは傍に居ないんだなっ!
(その前に、ちょっと喧嘩みたいなやり取りで、チャールズさんの方から背中を向けて去っており、それが弱っている風に見せた感じでもあったのだけど)
そうしてチャールズさんがはいい人過ぎて、沢山の人に翻弄されては誰を信じて良いのやらと、振り回されていましたが。
(教祖の兄の口車に乗せられて、押してダメなら引いてみろという感じで、マロリーの前から去るべきかと悩んだり。オーガスタという女傑の言葉に凹まされたり)
また、ライカー刑事もマロリーを追ってきては、冷酷無慈悲なマロリーさんは何を仕出かすかわからないお人なので、彼女の目的は殺された母親の復讐で、母親をリンチした者たちを皆破滅させようとしているのではないかと、止めようとする。
死んだ教祖をマロリーが殺していても不思議ではない、と。誰もが思っているところに、オイオイと思わなくもないのですが(実際、やりかねないキャラであると思います)
何とか、彼女を連れ戻そうとするライカー刑事やマロリーの目的を叶えようとするチャールズさんと。
どちらもマロリーのことを思っているんですが、敵味方にわかれて。
他にもマロリーを味方する人たち(オーガスタや保安官も経ち位置は違えど、彼女の味方ではあるんだけど)もまた相手の立ち位置がわからないのでそれぞれが本心を隠して、化かし合い染みたところが読んでておかしかったです。
終盤は(西部劇か?)というよう様なアクションもありつつ。
過去と決着をつけるマロリーさんは、やっぱり(強かった!

天使の帰郷 (創元推理文庫)天使の帰郷 (創元推理文庫)
(2003/02)
キャロル オコンネル

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