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2012(Thu)

「掘り出し物には理由がある (アンティーク雑貨探偵)」シャロン・フィファー著

読感/翻訳小説

「掘り出し物には理由がある (アンティーク雑貨探偵)」シャロン・フィファー著/

アンティークのボタンに陶器、絵葉書に古い結婚式の写真―興味のない人にはただのがらくたでも、蒐集家にはうっとりするような宝の山。そんな貴重なアンティークを探し出すのが、蒐集家にしてフリーランスの「拾い屋」であるジェーンの仕事。といってもまだ駆け出しで、ついつい自分の好きな雑貨に目がいってしまうのが玉にきず。その日も七つ道具をひっさげ、お宝をさがしに朝からガレージ・セールへ。美しい植木鉢と出あい、最高に幸せな気分で帰宅した彼女に予期せぬ事態が!隣家の主婦が何者かに殺されたのだ。そして、遺体の服から消えていたアンティークのボタン。いったいなぜ?蒐集家の鋭い観察眼で事件の真相に迫る。

↑本の内容紹介から。

アンティーク雑貨を蒐集する駆け出し「拾い屋(ピッカー)」ジェーンが主人公のコージーミステリです。
広告業界で働いていたけれど、色々あって失業。前から趣味としていたアンティーク雑貨蒐集を依頼人などに代わって探すのがジェーンのいうところの「拾い屋」。
ドアノブや花挿し(剣山)、植木鉢やボタン、古い写真(ポストカード)といった雑貨がメイン。
アンティークというと、骨董品で値が張るイメージでしたが、ジェインが扱うものはそれこそ5ドルもしないようなもの。
ボタンひとつにも価値があって、これからモノを見るのが楽しくなりそうな一冊でした。
お話は、ガレージ・セールから帰って来たジェーンが車を借りていたお隣さんに返しにいけば、サンディの遺体を発見。
ご近所づきあいのパーティで、ジェーンはサンディの夫とキスをしてしまったことから、周囲には不倫を疑われていたものだから、まあ容疑者候補に。
(実際、深い関係にあるわけではなく。サンディとはむしろ、それがきっかけで前より距離が近づいていた)
そんななか実家から呼び出されたジェーン。その出先でも、幼馴染みのティム(花屋兼骨董屋をしている)の相棒が殺されるという事件が――と。
ジェーンの身の回りで、事件が次々と起こって、ハラハラドキドキ
(ジェーン自身、襲われたり!)
ジェーンと幼馴染みであるティムが、少女探偵ナンシー・ドールごっこをして、推理したりと。
このコンビが良かったです。
いや、この二人。ベッドで一緒に寝ちゃうくらい、仲が良い(ちなみにジェーンは別居中の夫がおり、ティムはゲイです。そういうわけで、ただ寝ているだけなので、ご安心を)
ジェーンの両親も好きだな。
コージーミステリとしては伏線も張ってあって、丁寧な方だと思います。
その分犯人は少しわかりやすい気がするけれど、ジェーンとティムとやり取りや、アンティークの蘊蓄など、個人的には楽しめました。
第二弾もティムとのコンビがあるのかな?(訳者あとがきにはその辺が触れられていなかったけれど)
実家の方で事件に巻き込まれるみたいなので、ティムやジェーンの両親が登場するのを楽しみに、続刊を待ちたいです。

掘り出し物には理由がある (コージーブックス)掘り出し物には理由がある (コージーブックス)
(2012/08/10)
シャロン フィファー

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tag: 翻訳小説 コージー ミステリ

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