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2012(Sat)

「バーニング・ワイヤー」ジェフリー・ディヴァー著

読感/翻訳小説

「バーニング・ワイヤー」ジェフリー・ディヴァー著/

突然の閃光と業火―それが路線バスを襲った。送電システムの異常により、電力が一つの変電所に集中、爆発的な放電が発生したのだ。死者一名。これは事故ではなかった。電力網をあやつる犯人は、ニューヨーク市への送電を予告なしに50%削減することを要求する。だがそれはNYに大停電を引き起こし、損害は膨大なものとなると予想された。FBIと国土安全保障省の要請を受け、科学捜査の天才リンカーン・ライムと仲間たちが捜査に乗り出した。しかし敵は電気を駆使して罠をしかけ、容易に尻尾をつかませず、第二の殺戮の時刻が容赦なく迫る。一方でライムはもう一つの大事件を抱えていた―宿敵たる天才犯罪者ウォッチメイカーがメキシコで目撃された。カリフォルニア捜査局のキャサリン・ダンスとともに、ライムはメキシコ捜査局をサポートし、ウォッチメイカー逮捕作戦を進めていたのだ。ニューヨークを人質にとる犯人を頭脳を駆使して追うリンカーン・ライム。だが彼は絶体絶命の危機が迫っていることを知らない―。

↑本の内容紹介から。

ジェフリー・ディーヴァーの代表作とも言える、四肢麻痺の犯罪捜査官リンカーン・ライムシリーズの第九作です。
「ソウル・コレクター」刊行から、三年ぶり?(別シリーズやノンシリーズが出てましたが)
もう、待ってたよ!
そんなライムたちチームが追いかける、今回の犯罪者が操るのは「電気」です。
原子力とかそういった話ではなく、雷や静電気のように、ビチバチと来る電気です。
その電気を自在に操り日常的に普段何気なく身近に存在しているものが、使われ方次第で恐ろしい凶器に変わることにゾクリとした。
いや、金属触るのが怖くなりますね。金属に触らなくても、身体が濡れていたら、電気は獲物を逃すことなく襲いかかって来るというか。
怖い、怖い。
そうして犯人は電力会社に脅しをかけ、第二の犯行を予告します。ライムたちはその事件を追う一方、以前の事件で取り逃がしてしまったウォッチ・メイカーがメキシコに現われ、彼を捕まえる捜査協力も――と。
ライムに掛かる負担が大きくなっては、危険な発作を起こして――と。
事件だけではなく、人間ドラマ的な部分でも、今回も最後までハラハラさせられました。
(おとり捜査官のデルレイが情報屋に大金を支払ったのに、その情報屋が!とか。新米くんが事故を起こしちゃったり!とか)
でも、個人的に注目すべきポイントは、トムですよ!トムが、トムで、さすがトム!というか(うん、もう、プロだよね!)
後、今作で登場した発明家さんが味のあるキャラで、好きでした。
いや、今作も面白かった!
次の巻が出るのが待ち遠しいです。

バーニング・ワイヤーバーニング・ワイヤー
(2012/10/11)
ジェフリー ディーヴァー

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↓出来れば、こっちを先に読んでおいたほうがいいです。
ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)
(2010/11/10)
ジェフリー ディーヴァー

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ウォッチメイカー〈下〉 (文春文庫)ウォッチメイカー〈下〉 (文春文庫)
(2010/11/10)
ジェフリー ディーヴァー

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余談ですが先日のニューヨークハリケーンでの、発電所爆発映像(三分十秒少し過ぎた部分)を見て、この本を思い出さずにはいられなかったです。

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