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2012(Sun)

「体育館の殺人」青崎有吾著

読感/国内小説

「体育館の殺人」青崎有吾著/

放課後の旧体育館で、放送部部長が何者かに刺殺された。外は激しい雨が降り、現場の舞台袖は密室状態だった!?現場近くにいた唯一の人物、女子卓球部の部長のみに犯行は可能だと、警察は言うのだが…。死体発見現場にいあわせた卓球部員・柚乃は、嫌疑をかけられた部長のため、学内随一の天才・裏染天馬に真相の解明を頼んだ。なぜか校内で暮らしているという、アニメオタクの駄目人間に―。エラリー・クイーンを彷彿とさせる論理展開+抜群のリーダビリティで贈る、新たな本格ミステリの登場。若き俊英が描く、長編学園ミステリ。

↑本の内容紹介から。

鮎川賞受賞の新人さんの作品です。
放課後の旧体育館で発見された遺体。現場は密室と化していて、尊敬する先輩に容疑がかけられる。先輩の疑惑を晴らすべく柚乃は、テストで満点を叩きだしたアニメオタクに相談することに――。
紹介文であるように、論理展開で事件の謎に迫り解決していきます。
探偵役の裏染くんが学校の部室で生活し、日夜アニメ観賞し言動の端々にアニメネタを繰りだしてきますが。
その辺のアニメネタはわからなかったけれど、特に問題なしで面白かったです。
(柚乃も裏染くんの言ってることがわかんないと、軽く流している程度なので。推理に関わって来るというわけでもなく)
だから別にアニメオタクって記号を付けなくても良かったんじゃないかなーと、ちょっと思いました。
充分、キャラは確立されていた気がするし。
まあ、裏染くん以外は印象が薄い気がしないでもないのは、彼の論理がお話の大部分を占めるからだと思います(←ようするに、彼が一番喋っているから)
ただ、論理で進むので、心理描写に読みごたえを求める側としては、その辺がないのが残念というか。
(この辺は、好みの問題ですね)
体育館という舞台の使い方や、傘一本を手掛かりに論理を構築していくところは本格好きとしては好感。
まあ、ちょっと突っ込みたい部分もなきにしもあらずですが。
(裏染くんを動かすのに、お金を支払うって。普通に、学校で暮らしていることをばらすぞって脅せばいいんじゃね?と思う私は、性格が悪いですか(笑)
後、十万とか、高校生がポンと口にする金額に違和感を覚えるのは、私が貧乏だからかな(苦笑)

体育館の殺人体育館の殺人
(2012/10/11)
青崎 有吾

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