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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「小鬼の市」ヘレン・マクロイ著

「小鬼の市」ヘレン・マクロイ著/

カリブ海の島国サンタ・テレサで、オクシデンタル通信社の記者として働くこととなったフィリップ・スターク。前任者の死をめぐる不審な状況を調べ始めた彼は、死者が残した手がかり―謎の言葉“小鬼の市”―を追いかけるうち、さらなる死体と遭遇する…。第二次大戦下の中米を舞台に、『ひとりで歩く女』のウリサール警部とウィリング博士、二大探偵が共演する異色の快作。

↑本の内容紹介から。

第二次世界大戦中カリブ海の島国で、無職でお金がなく下宿から追い出されそうになっているスタークは、新聞社に雇って貰おうとした矢先、記者が不審死を遂げたことを知ります。
彼は即座にアメリカの本社に電報を打って、自分を雇わないかと打診。
アメリカから記者を派遣するには時間が掛かるし、時勢が時勢ということでちゃっかり後釜に座る。
そうしたところ前任者の死が事故ではなく、他殺らしいとのことでそれを調べることに――と。
このちゃっかりと後釜に座ったスタークの視点で話は進むんですが、彼自身に謎が多い。
ライバル通信社の記者ミッチが疑うところには、海軍で不祥事を起こした人物ではないかというところ。
(このライバル記者ミッチのキャラもなかなか面白いです。
女性記者で軽視されがちである故か、上にのし上がろうと特ダネを掴もうとするしたたかなところもあれば、お節介というより、記者として未熟なスタークをフォローしてあげたりとか)
そんなミッチに疑われるスタークは、夜道で暴漢に襲われ柔術で絞殺されそうになるところを撃退(この辺りのアクションシーンが手に汗握って、なかなか読みごたえがありました)したり、妙に博識だったりと。
「あんたは一体、何者ですか?」という、事件の謎より、スタークの正体の方が気になった気になった。
その正体が知れた時は、もう、ね!
面白かったです!

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