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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「厭な物語」

「厭な物語」アガサ クリスティー, モーリス ルヴェル, ジョー・R. ランズデール, シャーリイ ジャクスン, パトリシア ハイスミス著・他/
誰にも好かれ、真っ当に生きている自分をさしおいて彼と結婚するなんて。クレアは村の富豪の心を射止めた美女ヴィヴィアンを憎悪していた。だがある日ヴィヴィアンの不貞の証拠が…。巨匠クリスティーが女性の闇を抉る「崖っぷち」他、人間の心の恐ろしさを描いて読む者をひきつける世界の名作を厳選したアンソロジー。夢も希望もなく、救いも光明もない11の物語。

↑本の内容紹介から。

「崖っぷち」アガサ・クリスティー
「すっぽん」パトリシア・ハイスミス
「フェリシテ」モーリス・ルヴェル
「ナイト・オブ・ザ・ホラー・ショウ」ジョー・R・ランズデール
「くじ」シーリィ・ジャクスン
「シーズンの始まり」ウラジーミル・ソローキン
「判決 ある物語」フランツ・カフカ
「赤」リチャード・クリスチャン・マシスン
「言えないわけ」ローレンス・ブロック
「善人はそういない」フラナリー・オコナー
「うしろをみるな」フレドリック・ブラウン

十一編の「厭」な翻訳短編を集めたアンソロジーです。

登場人物がイヤ、結末がイヤ、じわじわと込み上げる不快感がイヤなど、色んな「厭」が堪能できました。
紹介文にある通り、救いも希望もなく、読後感も決して良いとは言えない。
でも、だからこそ、感じるものもあれば、読んでる人間の色々なものも試されると言いますか。
良心や常識、己のヘタレ具合とか、捻くれ具合とか……まあ、それを知るのもある意味、「厭」だなぁと思いますが。でも、現実でも厭なことは山ほどあるし、それに対して逃げることも叶わないこともあれば、こういうもので精神を鍛えておくのも、また読書の在り方なのではないのかと
(くだくだ言っているのは、決してこういう「残酷な物語」が好きなわけじゃないですよ!という言い訳です。はい。嫌いでもないけれど(←オイ)
以下、Twitterの方で読書メモしていた感想に、ちょっと手を加えてます。
「すっぽん」11歳の息子を6歳くらいに扱う母親。息子と母親の温度差がじわじわと不安を煽る。息子視点で語られるお話で、当初息子に同情していたけれど、終盤で捩じれてうわっー……。
子供を支配した気でいる大人に差し出したい物語ですね(邪悪な微笑み)
「フェリシテ」イヤというより哀しい、切ない感じ。
「ナイト・オブ・ザ・ホラー・ショウ」読み始めからイヤ! イヤというよりムカムカする。最後も自業自得だと思いながらも、やはり酷い。一番、厭な話でした。
内容的には「善人はそういない」も同じ趣旨の話なんだけれど、こちらは蔑視が酷い。
「くじ」うわぁー。何と言うか、くじの実態より、その悪習を延々と続けていること自体におぞ気立つ。
「シーズンの始まり」狩るのは××?しかも×るのかっ?(どっちかというと、ホラーっぽいオチ) 
「判決」……××しなくてもと思った。
「赤」痛いし辛いし哀しい(涙)このお話、たった四ページの短いものなんですが、全てを知った時の痛みと言うのは……。
「言えないわけ」妹を殺された兄の復讐劇が……あ゛ー。(救いがない)
取りを飾る「うしろをみるな」は冒頭数行がイヤでした。これからも私は物語を楽しみたいのに、「これが最後の物語だ」とか言って語りかけてこないでー(笑)
いや、本当、生きていると何が起こるかわからないというのをたっぷり味わった後だと、そのセリフがとっても「厭」でした。
前評判通り、救いのない話ばかりでした!

厭な物語 (文春文庫)厭な物語 (文春文庫)
(2013/02/08)
アガサ クリスティー、モーリス ルヴェル 他

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