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2013(Sat)

「人外境ロマンス」北山猛邦著

読感/国内小説

「人外境ロマンス」北山猛邦著/

理想通りの素敵な彼。しかし、彼には裏の仕事が!?(かわいい狙撃手)さみしい少年時代、たったひとりの友達は、人を殺す妖怪だった(いとしいくねくね)。ヒトと、人外の存在のせつない恋と謎を描いた連作集。

↑本の内容紹介から。

「かわいい狙撃手」
「つめたい転校生」
「うるさい双子」
「いとしいくねくね」
「はかない薔薇」
「ちいさいピアニスト」

――六編収録の人外とのほんのりした恋愛ミステリの短編連作集です。
人外と人間という設定があるものの一作一作に、繋がりはありません。
お話も、人外の正体や密室からの脱出と謎はあるけれど、ミステリ要素は薄めかな。
割と先読みできますが(人外というタイトルが出ているので、正体などは、うん。先読みできます。ある話は、その辺りを逆手にとって仕掛けてくるけど)、お話を読んで、ほんわか、切ない、くすくす、ニッコリと色々な感情を楽しめて良かったです。
六編のなかでは「はかない薔薇」が一番好き。

「答えろ、お前は何者だ?」
 尋ねても、薔薇は答えなかった。
 周りの刑事たちは、見てはいけないものを見てしまったかのように、さりげなく視線を外して自分の仕事に戻っていく。

まだ若造のキャリア組の堅物刑事と、事件を目撃した「薔薇」のお話で、向かいあう二人(?)の姿を思い浮かべると、笑みがこぼれます。
「いとしいくねくね」は切ないけれど、その他のお話は全体的にはほのぼの感があるかと。
ほんわかしたファンタジーが好きな人、ほんのり恋愛ものが好きな人にオススメです。

人外境ロマンス (単行本)人外境ロマンス (単行本)
(2013/06/29)
北山 猛邦

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