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2013(Mon)

「はるひのの、はる」加納朋子著

読感/国内小説

「はるひのの、はる」加納朋子著/

ある日、僕の前に「はるひ」という女の子が現れる。「未来を変えるために、助けてほしい」と頼まれた僕は、それから度々彼女の不思議なお願いを聞くことになり…。時を越えて明かされる、温かな真実。切なくも優しい連作ミステリー。

↑本の内容紹介から。

「ささらさや」「てるてるあした」に続く、佐々良シリーズの第三弾、完結です。
主人公がそれぞれに違いますので、シリーズを通して読んでいなくても大丈夫!
ですが、シリーズを通して読んでいるとある人たちの成長やその後など、色々と感慨深いものがあります。
うん、もう、彼など……あの小さかった子がこんなに大きくなって、とね!(親戚のおばちゃんみたいな)
「はるひのの、はる」「はるひのの、なつ」「はるひのの、あき」「はるひのの、ふゆ」「ふたたびはるひのの、はる(前後編)」とお話はそれぞれ短編で進みます。
季節が一巡しますが、語り手や時間の流れは色々。
最初に語られる「はるひのの、はる」は、幽霊が視えるユウスケ君の前に現われた少女・はるひに頼まれて、不思議なお願いを聞く。その裏にあるものは――?
と、謎めいた少女だったり、大人の女性だったりする「はるひ」が、売れっ子だったけれど連載途中で失踪したマンガ家やある人を殺したいという女の人、また学校で孤立している少女の物語の中での謎めいた行動。
一つ一つのお話が、少しずつ関連性が見えてきて、そして最後に明かされる真実。
ラスト、勝ち誇ったかのようなカードのメッセージに笑みをこぼしつつ、ホロリときました。
加納朋子さんのご本は、もう本当に、どれも大好きで!
特にこのシリーズの「てるてるあした」も五本の指に入るくらい好きで。
だから、「無菌病棟より愛をこめて」で大変な苦労を成されたなか、それでも新刊を届けてくださって嬉しかったです。
切なくも、優しくて、温かい素敵なシリーズ、ありがとうございました。

はるひのの、はるはるひのの、はる
(2013/06/27)
加納 朋子

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ささらさや (幻冬舎文庫)ささらさや (幻冬舎文庫)
(2004/04)
加納 朋子

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てるてるあした (幻冬舎文庫)てるてるあした (幻冬舎文庫)
(2008/02)
加納 朋子

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無菌病棟より愛をこめて無菌病棟より愛をこめて
(2012/03)
加納 朋子

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