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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「死んでも負けない」古処誠二著

終戦記念日ですね。
沢山の人の生死の上に築かれた平和が、子子孫孫、いつまでも続きますように。

読感です。

「死んでも負けない」古処誠二著/

祖父はビルマ戦の帰還兵で、口を開けば戦争中の自慢話だ。当時4歳だった僕にイギリス兵を素手で殺したという話や、自分が現地の娘にモテたことなどを、得意満面に語る。いいかげん聞き飽きたが、話を聞かないと鉄拳制裁が待ち受けている。我が家の生活もすべて祖父の意志が大優先だ。その祖父が倒れて入院した。そしてベッドの上で、あり得ない言葉を呟いた…。

↑本の内容紹介から。

「ルール」や「接近」など多数の戦争小説をお書きになっている古処さんの新刊は、今までの戦時中を舞台にしたお話とは違って、現代です。
(正確には、二十一世紀を迎える一つ手前)
語り手は孫の小笠原哲也くんで、可愛いガールフレンドありの高校生。
そんな哲也くんの祖父である武也お祖父ちゃんは、ビルマ帰りの帰還兵。
この頑固で負けず嫌いの祖父は、何かにつけては戦争で出征していたビルマのことを語り出す。
話を聞かないと鉄拳制裁が下る。寝ても覚めてもビルマ、ビルマ。
カレーを食べているときでさえ、戦場でお腹を壊したときの×××(←食事中の方がいるといけないので、自粛(笑)の話を平気で語るという。
そんな祖父に振り回される孫の苦労を綴ったユーモア小説です。
今までのどっしり重厚な戦争小説からしたら、軽快で笑えるところも。
でもそこはやっぱり古処さんらしく、ユーモアで引っ張りながらも、端々にはやはり戦争の陰惨さを見せて、色々と考えさせられます。

 ~略~ 祖父から見た僕は平和にふやけた高校生でしかなく、父は平和にふぬけたサラリーマンでしかないのである。いずれも、恵まれていることに気づかず不平不満ばかり言う愚か者の世代なのである。

平和が当たり前すぎて、平和の尊さを忘れがちになっている現代人にチクリと棘を刺す。

まあ、とにかく強烈なお祖父ちゃんの存在は、身内には持ちたくないというような感じですが、お祖父ちゃんのこの性格が戦争に行っていなかったら?と思うと、またジワリと来る。
戦争で戦った人たち、個々は「国を守るため」「家族を守るため」という、その想いに間違いはなかったのだと思いますが、やはり戦争は悲しい。辛い。

そうしてこのお話が、二十一世紀になる手前というところに、戦争を語る世代が少なくなってきた現実を実感します。
それでも、本や映画などといった様々な形で、戦争の悲惨さを後世に伝えようとしている人たちがいることもまた事実なら、「知らなかった」では今後は済まされないことではないかな。
日本が経験した(また諸外国に与えた)戦争の悲惨さが、決して繰り返されぬよう、学んで考えていく。
そんなきっかけになる本ではないかなと思います。

死んでも負けない死んでも負けない
(2012/12/19)
古処 誠二

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ルール (集英社文庫)ルール (集英社文庫)
(2005/07/20)
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(2012/07/25)
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