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松原冬夜

Author:松原冬夜
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  • 2013
  • 09/23
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「海賊女王 上・下」皆川博子著/

「海賊女王(上)」皆川博子著/

十六世紀。スコットランドの高地に牧童として生まれたアラン・ジョスリンは、十七歳で戦士集団に加わり、アイルランドに渡る。そこで出会ったのは、オマリーの氏族の猛々しくも魅力的な男たちと、赤い縮れ毛を短く切った、十歳の少女グローニャ。闘いと航海に明け暮れる、波瀾の日々の幕開けだった──。

↑本の内容紹介から。

「海賊女王(下)」皆川博子著/

属国支配を強めるイングランドに対して、アイルランドの氏族は内輪もめを繰り返し、団結することができない。息子を捕縛されたグローニャは、彼の釈放と暴戻な行政官の解任を要求すべく、ロンドンに向かう。毅然として時に妖艶な不世出の女海賊と、彼女の従者であり続けたアランを待ち受ける運命とは──。

↑本の内容紹介から。

皆川さんの新刊はエリザベス女王時代、アイルランドで海賊女王として名を馳せたグラニュエル・オマリーの生涯を、彼女の従者となったアランの目を通して綴った歴史大河です。
老齢に差し掛かったエリザベス女王にアイルランドのグラニュエル・オマリーからの嘆願書が届けられるところから入ります。(イングランドパートの視点はロバート・セシル)
そこから、過去に遡りグラニュエル(こと、グローニャ)の子供時代へ。
スコットランド出身のアランは傭兵(のような形)で弟のロイと船に乗ったところ、船長の娘・グローニャと出会います。
そこで彼女に気に入られたアランは賭けに負け、彼女の従者となることに。
羊飼いだったアランは海を知らず、彼の目を通して綴られるお話は、世界を知っていく感覚を読み手も存分に味わえて、面白いです!
船長から頼まれたこともあると思うのだけど、元々、兄体質だったアランはグローニャを何があっても守らなければと、そうして生涯を彼女と共に生きることとなるのですが、このグローニャとアランの絆がとてもいい。
(あと、この二人の面倒を見るような立場のオシーンも好き! 彼とアランのやり取りなど、笑えるところもあって)
上巻はグローニャ、10歳(アラン、17歳)で始まり、上巻はアランが36歳になるまでが収められています。無鉄砲な少女が水軍を作り上げ、父親と同じく海賊になっていく過程。
海の上陸の上での戦闘など、迫力満点で、手に汗握る。
(この辺りの描写は他の本でも実証されていたわけだけど、ホント、凄い迫力で圧倒される)
下巻に入ってはイングランドの干渉が強まります。だけど、氏族争いで団結できないアイルランドでは、裏切りがあったり、イングランドとの争いなど、ゆっくりと落ち着いていられる暇などなく。
そうしてこの物語は生涯を描いているので、登場人物もまた年をとっていく。
また、戦いで命を落としていく仲間もいたりで、緊迫した状況で先が気になるのだけど、でもページ数が減っていくのが寂しくて、読み終わりたくないというジレンマを抱えながら、それでも読んでしまう。
凄く読み応えがあって、面白かったです!

海賊女王(上)海賊女王(上)
(2013/08/22)
皆川 博子

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海賊女王(下)海賊女王(下)
(2013/08/22)
皆川 博子

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