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2013(Thu)

「私の職場はラスベガス」デボラ・クーンツ著

読感/翻訳小説

「私の職場はラスベガス」デボラ・クーンツ著/

ラスベガスでも有数の巨大カジノホテル“バビロン”で働くラッキーは、つねに様々なトラブルの対応に追われている。今夜は顔見知りの従業員がホテルの遊覧ヘリから落ちて死ぬ事故が発生。事態収拾のため動きだすが、信頼するオーナーは何かを隠している様子。この件、単なる事故ではないというのか?歓楽の都で裏方として働く行動派ヒロインの活躍を描いた、期待の新シリーズ。

↑本の内容紹介から。

ラスベガスを舞台にホテル・バビロンの顧客問題係を勤めるラッキーが奔走するミステリです。
主人公のラッキー(長身の美人←本人はあまり自覚なしな、三十代)は男でろくな目に遭ったことがないらしく、男断ちを決行中も、周りにハンサムが多いのでクラクラしつつも「男は豚野郎」を心の合言葉に自制中(笑)。
母親との確執があり、十五歳の時にホテル・バビロンのオーナーに仕事(十八歳と嘘をついて)を貰って、オーナーに恩義を感じています。
そんななか、バビロンで転落事故があり、オーナーは何かを隠している様子。それでも自体を収拾すべく、奔走するお話で、どちらかというと犯人探しなどといった謎解きがメインではなく、トラブルをどう解決するかというところが読みどころかと。
歓楽街ラスベガスが舞台なだけに、結構、猥雑といいますか。
アダルトビデオの映画祭でポルノ俳優たちが訪れたり、スワッピングが趣味の団体が訪れたり、ラッキーのお母さんは合法的売春宿(一応、女性の自活救済を目的に、嫌々やらせているわけではなく。学校に通わせたり止めたくなったら自由に止めれる)を経営と……。まあ、色々と濃いです。
でも、エロくはないので、エロが苦手な私でも読めましたので、大丈夫かと。

「自分が知る限り、すべての女はゲス野郎の鼻をへし折ったり、そいつのタマをつぶしたりすることを夢見ているわ。法律はさておき、男は鼻面を一発殴って、論争に決着つけてよし。でも女はしとやかであれと期待されて――社会はそういうやり方で、我々を無力にしているわけ」と肩をすくめた。「わたしは実際、そんなものとは無縁だけど」(「私の職場はラスベガス」p273)

有能なラッキーに、女装芸人のテディ、助手でミス・パターソン(五十代女性)と登場人物が魅力的。
ラッキーの恋の行方にも、じれじれさせられて楽しかったのですが。
ミス・パターソンがある私立探偵に恋をして、綺麗に変身しちゃうところなど、良かったです。
どちらかというと、ロマンス要素は少女小説好きさんの方が、ツボじゃないかな。
色々経験しているはずなのに、ラッキーの恋の悩みときたらまるで少女ような。
そんな登場人物たちの成長(変化?)などが面白かった。
終盤で家族の誤解が解けるところも良かったです。
続編もあるようですが恋愛には一応、決着もついているので、入りやすいかと。

私の職場はラスベガス (創元推理文庫)私の職場はラスベガス (創元推理文庫)
(2013/10/30)
デボラ・クーンツ

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