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松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
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ゴシック小説。

二冊の本の流れが、自分的にゴシック小説から派生した、ミステリー小説への変遷。
それらが受け入れられた時代背景など系統立てて、把握できたのでご紹介。

「怪奇幻想ミステリーはお好き?」風間賢二著/

□NHKカルチャーラジオ 文学の世界
怪奇幻想ミステリーはお好き?―その誕生から日本における受容まで(2014.01-03)
黒岩涙香からすべては始まった
明治初期、外来文化として輸入された大衆娯楽小説は、文学界に衝撃を与えた。翻案あり、試行錯誤あり。独自の発展を遂げて今に至る。

↑本の内容紹介から。

「ゴシックとは何か」「「恐怖のふたつのタイプ」「ポーとセンセーション小説」「オカルト探偵とホームズ」
「ドイル、そしてフロイトへ」「内なる獣人、吸血鬼、火星人」「黒岩涙香と翻案小説」
「ホームズとルパン、そして捕物帳」「日本SFの始祖、押川春浪と武侠冒険小説」
「文豪たちの探偵小説」「乱歩と久作」「探偵小説から推理小説、そしてミステリーへ」

↑講座目次。
ラジオ講座のテキスト本です。
現在木曜日の午後八時半(再放送は金曜日午前十時)、NHKラジオ第二で聴けます。ネットラジオでも聴けます。
ゴート人のような(無教養で野蛮な、無粋な)という意味のゴシック文化。
フランスの洗練された文化に反発したイギリスで盛り上がったゴシックリバイバル。
そんなゴシックブームで誕生した「オトラントの城」を代表するゴシック小説を起源として、広義のミステリー小説の誕生から、日本に受け入れられるまでの背景をわかりやすい語り口で綴られていて面白かったです。
ラジオもいいけれど、図版も多いこちらの本もオススメ。

NHKカルチャーラジオ 文学の世界 怪奇幻想ミステリーはお好き?―その誕生から日本における受容まで (NHKシリーズ)NHKカルチャーラジオ 文学の世界 怪奇幻想ミステリーはお好き?―その誕生から日本における受容まで (NHKシリーズ)
(2013/12/24)
風間 賢二

商品詳細を見る


「リテラリーゴシック・イン・ジャパン: 文学的ゴシック作品選」高原英理編/

世界の本質的な残酷さ。いやおうなく人間の暗黒面へと向かう言葉。鮮烈なレトリックによって描かれる不穏な名作の数々を「文学的ゴシック」の名のもとに集める。白秋、鏡花から乱歩、三島、澁澤を経て現在第一線で活躍する作家までを招き、新たなジャンルの創成を宣言する一冊。

↑本の内容紹介から。

北原白秋「夜」(詩)
泉鏡花「絵本の春」
宮沢賢治「毒もみのすきな署長さん」
江戸川乱歩「残虐への郷愁」(随筆)
横溝正史「かいやぐら物語」
小栗虫太郎「失楽園殺人事件」
三島由紀夫「月澹荘綺譚」
倉橋由美子「醜魔たち」
塚本邦雄「僧帽筋」
「塚本邦雄 三十三首」(短歌)
高橋睦郎「第九の欠落を含む十の詩篇」(詩)
吉岡実「僧侶」(詩)
中井英夫「薔薇の縛め」
澁澤龍彦「幼児殺戮者」(ジル・ド・レエ評伝)
須永朝彦「就眠儀式 Einschlaf-Zauber」
金井美恵子「兎」
「葛原妙子三十三首」(短歌)
「高柳重信十一句」(俳句)
吉田知子「大広間」
竹内健「紫色の丘」
赤江瀑「花曝れ首」
「藤原月彦三十三句」(俳句)
山尾悠子「傳説」
古井由吉「眉雨」
皆川博子「春の滅び」
久世光彦「人攫いの午後」(随筆)
乙一 「暗黒系 Goth」
伊藤計劃「セカイ、蛮族、ぼく。」
桜庭一樹「ジャングリン・パパの愛撫の手」
京極夏彦「逃げよう」
小川洋子「老婆J」
大槻ケンヂ「ステーシー異聞 再殺部隊隊長の回想」
倉阪鬼一郎「老年」
金原ひとみ「ミンク」
木下古栗「デーモン日暮」
藤野可織「今日の心霊」
中里友香「人魚の肉」
川口晴美「壁」(詩)
高原英理「グレー・グレー」

↑収録作品。
これまでの、これからの日本の文学的ゴシック作品を集めたアンソロジー本です。
日本人作家限定で、短歌、俳句、詩に随筆から小説までと幅広く、680ページのボリュームで、実にお腹一杯な内容。
(収録作品の目次を見るだけでも、わかるでしょう)
ゴート人のような(無教養で野蛮な、無粋な)という意味のゴシック文化を主とし、人間の闇に照射した内容なので、まあ、ハッピーエンドとは程遠いものばかりですから、苦手な人は苦手でしょうが。
後味の悪い話が嫌いではない私としては、触手が動く。
好きな作家さんに、興味があるけれどまだ読めていなかった作家さんや名前だけは知っている、もしくは名前も知らなかった(無知ですみません)作家さんと、沢山の作品に触れることで自分の中の好みや許容量(野蛮すぎるのは厭だとか)、耐性値がわかったり(やはりグロいのは苦手だな、とか)。
充実した読書でした。
幽霊、吸血鬼、ゾンビなど人外なども出てくるなか、ゾンビ話が意外と切ない系のお話になりえることに、目から鱗的な驚きを覚えたり。
(グロい暴力的なイメージしかなかった分だけ)
好きな作家さんはぶれることなく。またいつか読みたいと思っていた作家さんは概ね好みの範囲だったので、読みたいなと。
ノーチェックだった中では、中里友香さんが気になりました。

リテラリーゴシック・イン・ジャパン: 文学的ゴシック作品選 (ちくま文庫)リテラリーゴシック・イン・ジャパン: 文学的ゴシック作品選 (ちくま文庫)
(2014/01/08)
高原 英理

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