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松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
現在、ブライスさんに夢中。
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「人質の朗読会」小川洋子著

「人質の朗読会」小川洋子著/

遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた―慎み深い拍手で始まる朗読会。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは、人質たちと見張り役の犯人、そして…。人生のささやかな一場面が鮮やかに甦る。それは絶望ではなく、今日を生きるための物語。しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。

↑本の内容紹介から。

第一夜「杖」
第二夜「やまびこビスケット」
第三夜「B談話室」
第四夜「冬眠中のヤマネ」
第五夜「コンソメスープの名人」
第六夜「槍投げの青年」
第七夜「死んだおばあさん」
第八夜「花束」
第九夜「ハキリアリ」

地球の裏側で日本人旅行客が反政府ゲリラ組織に誘拐されます。
そのニュースは日本に衝撃をもたらすも、やがて少しずつ世間の関心が失われていく(水面下では交渉が続けられ、赤十字の差し入れの際には物に盗聴器を仕込んで、状況を探っていた)
そうして人質事件は急展開を迎え、事件から二年。
長期に及ぶ拘束の中、人質たちは自らの思い出を朗読していたそのテープが、ラジオによって公開される――。
このお話は、八人の人質たちがそれぞれに朗読した思い出による短編連作集です。
(第九夜は、盗聴器で状況を探っていた政府の特殊部隊兵士)
物語を語っている人質たちは、当然ながら生きていて。
長期にわたる拘束期間によって、命の危険も徐々に薄くなっていたから、遺言のような悲壮感のある物語ではなく。
それは長い人生の中の、幼少の頃の思い出や、ほんの数時間、半日、数ヵ月の出来事と、ひとかけらであるのだけれど。
でも読んでいる側は冒頭で、人質たちの運命を知っているだけに静かに語られた各個人の物語が、とても尊く切なく煌めくのが印象的でした。
(各個人の名前は明かされず、その物語と短編の最後に記されるプロフィールが本当、まだ人生の途中といった感じで……)

人質の朗読会 (中公文庫)人質の朗読会 (中公文庫)
(2014/02/22)
小川 洋子

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