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2014(Thu)

「ロマネスク」瀬尾こると著

読感/国内小説

「ロマネスク」瀬尾こると著/

故郷の神殿から盗まれた金の巣と瑪瑙の卵を捜して放浪するバシリスクは、内憂外患に苦しむ砂漠の国ケ・イキョーに足を止めた。心ならずも王位継承の相剋に巻き込まれ、酷刑に処せられるなどの艱難を凌ぎつつ、ケ・イキョーの安寧を見届けたい一方で己の使命を果たせない焦躁に駆られて、バシリスクの胸臆も揺れる。異世界を舞台に展開するファンタスティック・ミステリ第一作。

↑本の内容紹介から。

讃大仁(サンドニ)の神に仕えるバシリスクは、腕を買われて様々な使命を帯びるようになります。そうして旅から旅へと放浪するバシリスクは、神殿から盗まれた宝を捜す旅先のケ・イキョー王国で襲撃者に襲われている女性を助けます。
彼女はケ・イキョー王国の武官。
そこからケ・イキョー王国の重臣エゼカイオに引きあわされて――と。
異世界を舞台にしたミステリです。
異世界が舞台ですが、魔法とかは出てこない。
ちょっと違う生き物は出てくるけれど、そこまでファンタジーファンタジーしていないので、ファンタジーが苦手という人も大丈夫だと思います。
ケ・イキョー王国は砂漠にある岩山の国で、火山があり、日中は暑いけれど夜は山から吹き下ろされる風で湖も凍る――寒暖の差が激しい←この辺り、重要なので覚えておくと良いです(笑)
登場人物名はカタカナのキャラもいれば、難しい漢字の当て字もあったりしますが、各ページの初出にはルビがふられているので安心して読めます。
と、話を元に戻して。
ケ・イキョー王国では王位継承問題に揺れている。前王の子、ライモス王子の側近であった胡戎魯(コジュール)が迷宮で刺殺され、そこに閉じ込められている怪物・銅鑼湖爾猗(ドラコニア)がいるので、誰も出入りはない。銅鑼湖爾猗(ドラコニア)は昔、王子に懐いていたので犯人は王子ではないかと疑われている。
王子を推したいエゼカイオはバシリスクに協力を頼むと――。
お話はバシリスクと、もう一人の人物の語りで進みます(このもう一人が、あの人か、この人かと?とミスリードを誘う)
あっさり目の端正な文章で、淡々と進みます。とはいえ味がないかというと、そんなことはなく。
所々、クスッと笑える部分もあって良い感じ。
(面白いので、もう少し書いてもいいのよ?と言いたくなるけれど)
そうして次から次へと展開が早くて、あれ、うわ、どうなっちゃうの?と一気に読んじゃうというか。
いやはや、面白かったです。
バシリスクの一人称なので、客観的な視点はないけれど。なかなかの美男子で、強いらしく。また人が好いんですよね。
裏表紙に第一作とあったので、シリーズ化するのかな?だとしたら、楽しみです!

ロマネスク (創元推理文庫)ロマネスク (創元推理文庫)
(2014/04/28)
瀬尾 こると

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