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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「フラテイの暗号」ヴィクトル・アルナル・インゴウルフソン著

「フラテイの暗号」ヴィクトル・アルナル・インゴウルフソン著/

西アイスランドの美しいフィヨルドの湾に浮かぶフラテイ島。その島からアザラシ猟のため無人島に上陸した少年が見つけたのは、死後かなり経過した男性の死体だった。死体のポケットには、意味不明の言葉が書かれた紙切れが、伝承を集めた『フラテイの書』に隠された、災いをもたらす暗号の鍵なのか。“ガラスの鑑賞”候補作。アイスランドの島を舞台にした癒やしの北欧ミステリ。

↑本の内容紹介から。

1960年アイスランドの小島・フラテイ島を舞台にした北欧ミステリです。
数十人の住人が暮らすフラテイ島から少し離れた無人島で、アザラシ猟に出かけた一家が死体を発見するところから、お話は始まります。
その遺体を確認するためにやってきたのが地区代理のキャンタル。
お話の前半は彼と、本土で調査をする捜査官などの視点で進みます。
そうして各章(というほど長くないけれど)の終わりに、「フラテイの書」について語る誰かの視点が混じります。
このサーガを編纂した写本「フラテイの書」にまつわる、そのエピソードがサーガへの興味をそそると言いますか。
そして自然に彩られた島の暮らしの描写が良かったです。
真夜中の太陽――という言葉が出てきて、最初はピンと来なくて「ん?」となりましたが(笑)
北欧と言えば白夜ですよね、見てみたいと思いました。
(こういう日本では感じられない自然とか、文化に触れられる翻訳ものが好きです)
そんな住人、誰もが名前を知っているような小さな島で発見された遺体は「フラテイの書」を研究していた学者のものだった。
一体どうやって、その学者は無人島へ渡ったのか。また誰かが悪意を持って学者を置き去りしたのか?
事件を調べるために記者が島に訪れたところから、のんびりしていたお話がやや動きだし、墓地で心臓をえぐられた死体が発見されて、と。
伏線もちゃんと貼られており、ミスリードも仕掛けられてと、オチには賛否両論あるかもしれませんが、個人的にはアイスランドらしい(ネタバレ気味かも? 注意夢に神秘なものを感じたり、妖精を信じる人が多いという)ミステリではないかなと。
あと、暗号の日本語翻訳は大変だっただろうなと思いました。
答えだけではなく、謎々からだもんねぇ)労作。
自然を感じられる描写や田舎が好きな私としては、好きです。良かったです。

北欧ミステリは名前や地名に馴染みがないから、覚えにくいですが。
その辺りで翻訳ものを苦手とする人が多いようですが、ハッキリ言って、真面目に一々覚えなくても大丈夫!
(私も覚えずに読み進められましたから!)

フラテイの暗号 (創元推理文庫)フラテイの暗号 (創元推理文庫)
(2013/11/20)
ヴィクトル・アルナル・インゴウルフソン

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