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2014(Wed)

「満願」米澤穂信著

読感/国内小説

「満願」米澤穂信著/

人生を賭けた激しい願いが、6つの謎を呼び起こす。期待の若手が放つミステリの至芸! 人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは――。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジック。「日常の謎」の名手が描く、王道的ミステリの新たな傑作誕生!

↑本の内容紹介から。

「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」「満願」――ノンシリーズの短編ミステリ、六編を収録した作品集です。

「夜警」はある新人警官の殉職の裏にある真相。
「死人宿」は自殺の名所がある地域の宿で、落とされた遺書を見つける。まだ、自殺者が出ていない状況、止められるかもしれないと、遺書を書いた人間を捜す。
「柘榴」家庭的ではない夫との離婚を決意した女性。二人の娘の親権は当然自分のものだと思っていたのだが――。
「万灯」海外で働くビジネスマンが事業獲得のため、現地の人間を殺すことに――。
「関守」都市伝説を書くために、何度も事故が起こっている現場にライターが近づけば――。
「満願」昔世話になった下宿先の妻が犯した殺人。そこに秘められたものは――と。
どのお話も決して後味がよいものではなく、苦さが残るものですが、どれも予想外の真相などに辿りつき、ぞくりとさせられる。
動機に一番ぞっとしたのが「柘榴」。
「夜警」のある人物の愚かさというかこんな人はと思ったけれど、実は結構、いるよなと思うとやっぱりぞっとする。
そこから足がつくのかと、唸らされたのが「万灯」。
繰り返すけど、後味はよくないですが、伏線が精緻なミステリとして、また人間の闇というか、奥深いところにあるものを描き出してるところが面白かったです。

満願満願
(2014/03/20)
米澤 穂信

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