28

January February March April May June July August September October November December
2014(Thu)

「チェシャーチーズ亭のネコ」カーメン・アグラ・ディーディ&ランダル・ライト著

読感/翻訳小説

「チェシャーチーズ亭のネコ」カーメン・アグラ・ディーディ&ランダル・ライト著/

のらネコのスキリーには秘密があった。ネズミが嫌いでチーズが好き。ある日、彼は英国一チーズがうまいと評判のパブ、チェシャーチーズ亭でネズミを獲るネコを探していると耳にする。まんまと店で飼われたスキリーは、すばらしく賢いネズミ、ピップと出会い、ある取引を交わすことにした。スキリーはパブの人間たちの前でネズミを捕まえてみせるが、陰で逃がしてやる。見返りに、ネズミたちは彼にチーズを提供する。次第にあたたかな友情がはぐくまれていくが、じつはネズミたちは英国の存続にかかわる秘密を抱えていて…。ネコとネズミの友情と、ヴィクトリア朝ロンドンを揺るがす大騒動!?個性豊かな動物たちと、大作家ディケンズらが活躍する、にぎやかで楽しい物語。

↑本の内容紹介から。

児童文学とYAで活躍する二人の作家と挿絵担当の画家による合作の、大人も楽しめる児童書です。
舞台はヴィクトリア朝ロンドン。
大作家ディケンズや彼の作家仲間たちも出入りするパブ、チェシャーチーズ亭。
英国一、チーズが美味いと評判のパブならばネズミも沢山いるだろうと舌なめずりする凶暴な野良猫ピンチの先手をうって、スキリーはチェシャーチーズ亭の主人の前で見事にネズミを退治してみせ、店に飼われることに。
だけど、このスキリーはネズミ(を食べる)よりも、チーズの方が大好き。その秘密を知ったチェシャーチーズ亭に住みついているネズミのピップと取引します。
このピップがまた賢いネズミで人間の言葉の読み書きができちゃう。
そんなネコとネズミの友情物語。
最初はなかなか受け入れられなかったネズミたちも、凶暴な野良猫ピンチもまたネズミ捕りのためにチーズ亭に飼われることになって、さあ大変。スキリーは「危ないぞ!」と忠告するも、ネズミたちはあまり本気にしない故に、迎える悲劇が!
少しずつ信頼を重ねていくも、ひょんなことからスキリーとピップの間に亀裂が入れば、またネズミたちが抱えている秘密のために女王様を巻き込んでの騒動が!と。
文字に動きがあったり、挿絵も素晴らしく、良かった。(ネズミ可愛いよ、ネズミ!)
個人的にはおしゃまな子ネズミのトゥーが一番のお気に入り!

「~おぬしは自分がしでかしたことを、しなかったことにはできん。過去の罪を罪として認識しないのはミミズやゴキブリのような下等な生き物だけだ。そして忘れるという選択ができるのは人間だけだ。わたしたち動物は考えもなく選択した行為の結果を背負って、生きていかねばならん」(p127)

チェシャーチーズ亭のネコチェシャーチーズ亭のネコ
(2014/07/22)
カーメン・アグラ・ディーディ&ランダル・ライト

商品詳細を見る

Edit