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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「わらの女」カトリーヌ・アルレー著

「わらの女」カトリーヌ・アルレー著/

翻訳の仕事をする知的で打算的なドイツ人女性ヒルデガルデ、34歳独身。彼女が見つけた新聞の求縁広告は“莫大ナ資産アリ。ナルベクはんぶるく出身ノ未婚ノ方、家族係累ナク…”というものだった。こうしてすべてが始まった。そして彼女は億万長者の妻の座に。しかしそこには思いも寄らぬ罠が待ち受けていた。精確無比に組み立てられた完全犯罪。ミステリ史上に燦然と輝く傑作。

↑本の内容紹介から。

Twitterの方で行われた、「フランスミステリベスト100」を参考に、手にとって読んでみました。
小説は五十年ほど前に書かれたフランスミステリです。
ネタバレを考慮しつつ、読感です。

お話は戦争で家族など、何もかも失い、戦後翻訳業で慎ましい生活を送るヒルデガルデを軸に進みます。
彼女はある日、新聞に掲載されていた大富豪からの求縁広告を見つけます。これは運命の転機!と、広告主に手紙を出し、そして、大きな企みの果てに――と。
(ここから先はどこまで語っていいのかわからないので、省略)
何と言いますか、現代で言うなら出会い系で顔も知らない相手に返信しちゃったところ、のっぴきならない状況に陥りました――と言った感じでしょうか。
ハッキリ言って、読み始めた当初から、そんな変な広告に返信するのは……普通、しないでしょ?と、思ったので。
色々とお話の展開に無理を感じたと言いますか、「いやいやいや、もっと警戒しようよ!そんな簡単にいくわけないでしょ?」的な。
初対面の相手の言葉に、しかも明らかに怪しい文面に簡単にサインしちゃうとか。
そうして終盤の展開も、(あまりにコロリと騙されている相手に、騙したお前が何を偉そうにっ!と。騙した奴の態度が)こう、非常に、不愉快になるというか!
後味の悪さも加わっての、消化不良の気味のもやもや感がまあ、酷い(ある意味、褒め言葉)
この厭な感じが作者の狙いなのですかね。それだったら、作者の狙い通りでした。
正直、作者の都合だけで書かれていて、もし実際にこういう立場に置かれても、人ってもう少し賢い行動をとるんじゃないの?
人間を馬鹿にしている感じで好きじゃないわーって、読み終えた当初は感想など書きたくないって思っていたわけですけど。
暫く時間を置いてみると、
これ、ラストで(回想している人物の全ては妄想)というオチは……さすがに、ないですかね。(苦笑)
しかし、色々と(詐欺事件)が横行する世の中なので、やっぱりうまい話に騙される人はいるのかな。
これはありか、なしか。ちょっと他の人の感想が聞きたくなる本になりました。

わらの女 【新版】 (創元推理文庫)わらの女 【新版】 (創元推理文庫)
(2006/06/27)
カトリーヌ・アルレー

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