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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「探偵ブロディの事件ファイル」ケイト・アトキンソン著

「探偵ブロディの事件ファイル」ケイト・アトキンソン著/

いずれはフランスに住みたいとフランス語の勉強に余念ない私立探偵ジャクソン・ブロディ。目下の仕事は消えた幼女捜し。34年前に3歳で姿を消したのだった(中年の変人姉妹の依頼―死んだ父親の家を片づけていたら、妹が消えた時に持っていたネズミのぬいぐるみが出てきたの!)、そして惨殺された愛する娘の殺人犯捜し(弁護士だった父親の依頼―彼の家は捜査本部のようで、現場写真、地図、タイムテーブル等々で胸が悪くなりそうだ)、消えた黒猫捜し(猫屋敷の老婦人の依頼―誰かがさらっていっちゃうんです)、キャビンアテンダントである妻の浮気調査(被害妄想気味の夫の依頼―こんな男があんなゴージャスな女をどうやってものにしたんだ?)、25年前、夫殺しでつかまった姉の、当時赤ん坊だった娘捜し(ある看護師の依頼―駄目なわたしの代わりに、お母さんになってあげて、と姉に言われたのに…)

↑本の内容紹介から。

奇妙な味わいの短編連作集「世界が終わるわけではなく」が面白かった、ケイト・アトキンソンが書いたミステリということで、翻訳されるという話を聞いてから、楽しみに待っていました!
お話は主人公であるジャクソン・ブロディに持ち込まれる事件の当時の様子というか、過去から入ります。
34年前に行方不明となった幼女とその姉妹、家族の話。
最愛の娘を殺された父親の話。
産後鬱で夫を殺してしまった女性の話――と。
日頃は妻の浮気調査や黒猫捜しなどで日々を過ごしている、元軍人で除隊後、警察官となり、今は早期引退して探偵をしながら、いずれフランスに移住し、禅のような暮らしをしたいと思っているバツイチで(そこそこイケメン?)ジャクソンの元に持ち込まれます。
まあ、何と言うか、最初は周りのアクが強くて、割と普通な主人公だなと思っていたんですが。
ジャクソンにとって別れた元妻に引き取られた8歳の娘が、もう心配で心配でしょうがない人で。
その心配っぷりが面白可笑しい。
先にも書いた通り、色々と他のキャラも立っていると言いますか、彼らの人生が割と描かれている。
本来、ミステリなら事件調査を中心に話が進むのが基本だけれど、
(ちゃんとジャクソンは調査などしています。その描写が全体的の割合として、他のミステリより少ない)
このお話はどちらかというと、それぞれの人生が語られ、そのなかで色々と読み手が答えを見つけていくといった感じかな。
一部の事件はジャクソンの預かり知れぬところで、真相が語られていたり。
多視点で綴られるので、読み手だけが色々把握出来ていたりする。
(ジャクソンに恋をあるアメリア視点。そうしてジャクソンの視点になれば、もう)

心配しすぎのジャクソンパパに、娘を失ったセオ、そしてアメリアたちの父親の真の姿――と。
様々な父親像があれば、そこに対となる母親像、娘像。
ジャクソン自身にも過去に辛いことがあって、多視点で交差するそれぞれの人生模様(過去を乗り越えての再生など)が、とても良かった。面白かった。
ミステリ好きな人も、謎解きには興味がないわという人間ドラマ好きな人もオススメです!

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