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2015(Sat)

「そして医師も死す」D・M・ディヴァイン著

読感/翻訳小説

「そして医師も死す」D・M・ディヴァイン著/

診療所の共同経営者を襲った不慮の死は、じつは計画殺人ではないか―市長ハケットからそう言われた医師ターナーは、二ヵ月前に起きた事故の状況を回想する。その夜、故人の妻エリザベスから、何者かに命を狙われていると打ち明けられたこともあり、ターナーは個人的に事件を洗い直そうと試みるが…。英国本格黄金期の妙味を現代に甦らせた技巧派、ディヴァイン初期の意欲作。

↑本の内容紹介から。

ディヴァインの新刊はデビュー作「兄の殺人者」の次に書かれた、初期の頃の作品です。
(ディヴァイン作品はすべて単品作品なので、どの本から読んでも大丈夫!)
初期作品ということで、どうかな?と思っていましたし、東京創元社から出ている分は全部読んだので、もう騙されることはないかもね、ふふん。と、ちょっと舐めていましたが……。
やっぱりディヴァインさんは巧いな。
はい、騙されました!
(まあ、でも、ロマンスの行方は予想ついたけれどね!ディヴァインさんの好みと私の好みがあっているのかもね。××な女性が好きなんだな)
お話は医師であるアラン・ターナー、主人公の一人称で綴られます。
アランと共に診療所を経営していたヘンダーソン医師の事故死。その死は殺人だったのではと、市長に疑惑を吹きこまれます。
もしそれが殺人ならば、犯人の可能性があるものは限られ、アラン自身が容疑者と疑われることに。
そうしてアランが事件を調べ始めれば――と。
ヘンダーソン医師の後妻であるエリザベスや、アランの婚約者ジョアンに、その家族など、
事件関係者の複雑な関係、感情を読んでいけば誰も彼もが怪しく思え、惑わされてしまう。
しかも一人称だから、語り手が嘘をつき犯人である可能性もあるから、もう皆怪しいよ!と、疑心暗鬼。
犯人が示されれば、きちんと伏線が張られているので「ああ、犯人はお前だったのか!」という驚きと、ヒントを見逃していた自分のうかつさに歯ぎしりするやら、ディヴァインさんの巧さにうならされるやら。
今作も面白かったです。

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