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2015(Sun)

「みんなバーに帰る」パトリック・デウィット著

読感/翻訳小説

「みんなバーに帰る」パトリック・デウィット著/

きみはどこまで落ちていくのか?夜ごとハリウッドの場末のバーに集結する、ありとあらゆる種類のダメなひとびと。ウイスキー、テキーラ、ビールにコカインが乱舞する夜が明け、そしてまた夜が訪れる…。乾いた筆致で容赦なく活写する、酒に踊り、酒に溺れるひとびとの酔態、痴態、狂態。『シスターズ・ブラザーズ』が話題を呼んだ鬼才の驚嘆のデビュー作にして、泥酔文学の金字塔!

↑本の内容紹介から。

ゴールドラッシュで賑わう時代を舞台にした西部劇「シスターズ・ブラザーズ」が面白かった著者のデビュー作です。
舞台は現代のハリウッド。その場末のバー。
(なので、スターを夢見ては敗れた人たちなどが集う)
その店でバーテン補佐をする主人公と、店の常連客を否定も肯定も共感もない位置から綴った小説です。
主人公を「君」と呼びかける二人称で語られているので、人間観察というか、酔っ払い観察小説?と言ってよいのでは。
まあ、泥酔小説とあるように、出で来るのは酒やドラックで酔っ払った人々。
最初の方はそれぞれを紹介する感じで、どいつもこいつも酔っ払いで、その醜態が酷く。
お酒飲んでいるのに車を運転したり!と、もう人間的に駄目駄目じゃんって感じで、
それらの人々を観察する文体もまた、先に言ったように否定も肯定も共感(これは私がお酒を呑まないからかもしれませんが)もしない、一定の距離を置いた乾いていて、何とも独特。
お話は短い章立て(章といいうくくりはないのですが)で続いて行きます。
そうしながら主人公の酒量と薬の量が徐々に増え始め、とうとう奥さんに愛想を尽かされて家を出て行かれた中盤から、
主人公がこれまたどんどん堕ちてくところが、ちょっと怖かった。
お酒を呑まない私としては、呑むのを止めたら?と思うんだけど。
きっとそんな簡単には止められないんでしょうね。
(お酒を呑むのが好きな人の感想を聞いてみたい本でした)

みんなバーに帰るみんなバーに帰る
(2015/01/29)
パトリック・デウィット

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シスターズ・ブラザーズ (創元推理文庫)シスターズ・ブラザーズ (創元推理文庫)
(2014/12/12)
パトリック・デウィット

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