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2015(Tue)

「家政婦は名探偵」エミリー・ブライトウェル著

読感/翻訳小説

「家政婦は名探偵」エミリー・ブライトウェル著/

とびきり善人だが、刑事としての才能はほぼ皆無なウィザースプーン警部補。事件のたび困りはてる主人を放っておけない“名探偵”の家政婦ジェフリーズ夫人をはじめ、彼を慕う屋敷の使用人一同は、秘かに探偵団を結成する。今回警部補が担当するのは、毒キノコによるらしき殺人事件。探偵団は先回りして解決し、主人の手柄にできるのか?痛快ヴィクトリア朝ミステリ新シリーズ。

↑本の内容紹介から。

ヴィクトリア朝を舞台にしたコージーミステリです。
人はよいが刑事としての能力は心もとないウィザースプーン警部補。
彼に仕える謎解きが大好きな家政婦ジェフリーズ夫人は使用人仲間たち(料理人・馭者・メイド・従僕)と、ご主人様をこっそりお助けすることに――。
あくまでもご主人様が自分で気がついたように、推理を誘導していくのが面白い。
誘導していくので、情報収集は大切。
ということで、使用人仲間が家政婦ジェフリー夫人の指示のもとに動きます。
関節炎を患っている料理人のグッジ夫人は厨房から外には出ないのに、世間のうわさ話にはかなり精通し、
メイドのベッツィと馭者のスミスは、ちょっとしたライバル心(?)を燃やしながら、聡明さを発揮し、
従僕のウィキンズは惚れっぽく、ご主人様以上に察しが悪かったりするけれど、思わぬところで鋭い指摘(多分、本人自覚なし)と、
それぞれがんばって、ご主人様をこっそり助けます。
皆、行き場がないところをご主人様のおかげで、いま暮らしていけているわけで。
でも正直、ウィザースプーン警部補はただ、その、流されているだけなんじゃないの?と思っていたんですが。
ラストで見せた行動では、なるほど確かに善人だ!
本格的な時代ものを求める人には、ちょっと物足りないかなと思いますが。
作者がアメリカ人であることもあり、そちらのアメリカンコージーの楽しい雰囲気が好きな人にはオススメ!

家政婦は名探偵 (創元推理文庫)
エミリー・ブライトウェル
東京創元社 ( 2015-05-11 )
ISBN: 9784488200046



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