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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「声」アーナルデュル・インドリダソン著

「声」アーナルデュル・インドリダソン著/

クリスマスシーズンで賑わうホテルの地下室で、一人の男が殺された。ホテルのドアマンだという地味で孤独な男は、サンタクロースの扮装のままめった刺しにされていた。捜査官エーレンデュルは捜査を進めるうちに、被害者の驚愕の過去を知る。一人の男の栄光、悲劇、転落、そして…死。自らも癒やすことのできない傷を抱えたエーレンデュルが到達した悲しい真実。スウェーデン推理作家アカデミー最優秀翻訳ミステリ賞、フランス推理小説大賞翻訳作品部門、813賞最優秀翻訳長編部門受賞。『湿地』『緑衣の女』に続くシリーズ第3弾。
↑本の内容紹介から。

北欧アイスランドを舞台に、捜査官エーレンデュルを主人公とした警察ミステリのシリーズ第三弾です。
(あくまで、日本刊行順。日本ではシリーズ三作目「湿地」からの翻訳となっています)
時期は、クリスマスシーズンで賑わう頃。
ホテルのイベントでサンタクロース役を担っているドアマンが、その扮装のまま(しかし、下半身半裸)という状態で、
彼が住処としていたホテルの地下室で発見されます。
長く勤めていたにも関わらず、間もなく首になるという以外、これといって被害者のことを知らない従業員たち。
知られざる被害者の過去にあったものは、少年ソプラノ歌手としての、子供スターだった栄光と、そして声を失った(声変わり)ための転落。
子供に自らの夢を託す親や、一人の子に寄りすぎるために、目をかけてもらえないもう一人の姉弟といった被害者家族の関係とともに、主人公エーレンデュルの過去もまた、今作では語られており、その過去と彼が抱えている罪悪感が悲しく、切ない。
そしてそれを抱えることによって、自らの家族との間にできている溝も、エヴァとの時に激しいやり取りでは、胸を突くような痛みを覚える。
人間の不器用さをどうぞ、許してやってほしいと祈りたくなる。
このシリーズは、そういう人間ドラマも含めて、大好きです。
さらにエーレンデュルさんに寄り添うようなお話だったからか、思っていたよりも愛されている?(笑)一面もあったりと。
とても良かった!あとがきには第四弾のタイトルも載っていたので、きっと続きもでるよね! 待ってる!
事件の謎解き自体は、ネタバレはないので、シリーズのどこから読んでも大丈夫ですが。
主人公エーレンデュルの人生物語としての色合いも、少しずつ濃くなっていっているので、
人間ドラマとして気になる人は、是非とも「湿地」から!
(「湿地」は文庫化しているよ!)
そうすると、エーレンデュルさんと娘のエヴァとの関係、エヴァの抱える罪悪感、その深さといったものが理解でき、響いてくるものがあるかと。

声
アーナルデュル・インドリダソン
東京創元社 ( 2015-07-29 )
ISBN: 9784488010478

緑衣の女
アーナルデュル・インドリダソン / 東京創元社 ( 2013-07-11 )

湿地 (Reykjavik Thriller)
アーナルデュル・インドリダソン / 東京創元社 ( 2012-06-09 )




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