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2016(Sat)

「ヒッキーヒッキーシェイク」津原泰水著

読感/国内小説

「ヒッキーヒッキーシェイク」津原泰水著/

ヒキコモリ支援センター代表のカウンセラー竺原丈吉(JJ)は、いつも度の入ったサングラスを掛けて場当たり的に喋る、実に胡散臭い男だった。あるとき彼はネットを介して顧客たちを連携させ、アゲハ・プロジェクトを始動する。「人間創りに参加してほしい。“不気味の谷”を越えたい」。当惑するヒッキーたちの疑心は、“Jellyfish”を名乗る謎の暗鬼を生み、やがて計画は世間を騒がす事件へと発展していく…。JJの目的は、金か、カウンセリングか、たんなるヒマ漬しか?そして、ジェリーフィッシュの正体とは―。

↑本の内容紹介から。

津原さんの新刊は、現代を舞台にした青春もの。
胡散臭いカウンセラー竺原に巻き込まれ、ヒキコモリの四人はネット上に人間を創り出すことに――という始まりに、SFものかしら?SFものは苦手なので、お話について行けるのかどうか、ちょっと不安になりましたがそんなことは杞憂でした!
SF苦手という人も安心して、読めるよ!
クラスのリーダー的存在に目を付けられ他のがきっかけに引きこもりになってしまった洋介(タイム)、
ハーフであり外国人な容姿なのに英語が出来ないギャップで引きこもってしまった芹香(パセリ)、
上司のパワハラから引きこもりになった聖司(セージ)の三人は、カウンセラー竺原(JJ)のクライアント。
何とも胡散臭い言動のカウンセラーらしくない竺原には何故か他の人とは違って、動かされてしまう。
そんな飄々とした竺原に話を持ち込まれたのは、「アゲハ」という人物をネット上に作り出すこと。
世界的に有名なハッカー・ロックスミス(ローズマリー)も巻き込んで、始まったアゲハプロジェクトが、
JJの言動が胡散臭すぎて、治療なのか、金儲けなのか、詐欺なのか、先が気になる!
振り回されながら、時に抜け駆けをして、それぞれが得意なことで作り上げた「アゲハ」が果てに巻き起こすのは――。
もう、本当に先が気になって、気になって、ページを繰る手が止まらなくなってしまうんですが。
かの人の背景を知ると、これがね、読み終えたくなくなるなったりする。
面白くなくなったとか、そういうことではなく、物語を終わらせたくなくなるくらい、結末をずっと先に延ばしたくなる。
それくらい良かったです。
今まで読んできた津原さんの作品で好きなった要素が沢山詰め込まれていて、もう好き好き、大好き。
津原さんの作品が好きな人は絶対に読んで損は無しです!オススメ!

ヒッキーヒッキーシェイク


ルピナス探偵団の憂愁 (創元推理文庫)

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