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2006(Sat)

読感。

読感/国内小説

一気に三冊、読んだわけではありませんが。
まとめて、感想書きます。

「仔羊の巣」坂木司著
「動物園の鳥」坂木司著
「三人目の幽霊」大倉崇裕著

私が日常ミステリーが好きなのは、目線が変わるだけで、何でもないような出来事に、驚きの真実が隠されているのを発見出来ること。
ただの意地悪に思えたことが、不器用な優しさだったりと。
そういうお話を読むと、自分の視野の狭さを実感します。そうして、自分も優しい視点を持てたらいいな、と思う。
それに、犯罪者が滅多に出てこないしね。
殺される人も出て来ないので、安心して読めるというか(病気や事故で亡くなるということはあるけれど)

というわけで、坂木司さんの本は、好みでした。
前に感想を書いた「青空の卵」の続編です。
特に「子羊の巣」に収録されている「カキの中のサンタクロース」での利明君のお父さんのエピソードが、良かったです。
不器用な思いやりが、すれ違って傷ついていたけれど。
鳥井さんの謎解きで、誤解が解けて、本当に良かった。
心がホカホカと温かくなります。色々と考えさせられる部分もありました。
加納朋子さんとか好きな人には、お奨めの作家さんです。ハマると思う。


「三人目の幽霊」は密かに目をつけていた本でした。
落語ということで、北村薫さんの「私」シリーズみたいな感じだろうと、思っていたのですが……日常の謎を取り扱っているというより、軽犯罪ですよね、コレ。
だから、事件の概要は私にも見えやすく、謎解きが劇的ということもなく、目から鱗がというような真相でもなく。
あ、でも、落語の部分は興味深く読めましたよ。うん。
……ただ、私が求めていたものは、お話の中にはありませんでした。


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