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2006(Sat)

読感。

読感/国内小説


少し前に読んだ本の感想です。

「れんげ野原のまんなかで」 森谷明子著

秋庭市のはずれもはずれ、ススキばかりがおいしげる斜面のど真ん中にたつ秋庭市立秋葉図書館、そこが文子の仕事場だ。無類の本好きである先輩司書の能瀬や日野らと、日がな一日あくびをしながらお客さんの少ない図書館で働いている。ところがある日を境に、職員の目を盗んで閉館後の図書館に居残ろうとする少年たちが次々現われた。いったい何を狙っているのか。(第一話 霜降―花薄、光る。)?のどかな図書館を優しく彩る、季節の移り変わりとささやかな謎。『千年の黙 異本源氏物語』で第十三回鮎川哲也賞を受賞した期待の新鋭が放つ、本好き、図書館好きに捧げる受賞第一作。

↑本の内容紹介から。
誰も来ないような図書館を舞台にした、いわゆる日常のミステリーです。(日常ミステリー好きなんです、私)
ただ、私がよく読むその手の本は、一人称で書かれているのが大半なんですが、この本は三人称で。
だから、登場人物の文子さんの心情にいたっても、いま一つ感情移入ができなかったと言うか。
でも、図書館好きな人にはおススメかも。自分が利用する図書館と比べてみながら、読んだりすると面白いのでは?
司書さん方とか。
(私が利用している図書館の司書さんは……どうなんだろうな? 文子さんや能瀬さんほど、本を溺愛していると言う感じではないような気が……それはちょっと、寂しいかな)
本屋さんとか図書館に勤める人は、本が大好きな人がいいなー、と思うのは私のわがままですかね(苦笑)


「乱鴉の島」 有栖川有栖著

友人の作家・有栖川有栖と休養に出かけた臨床犯罪学者の火村英生は、手違いから目的地とは違う島に連れて来られてしまう。通称・烏島と呼ばれるそこは、その名の通り、数多の烏が乱舞する絶海の孤島だった。俗世との接触を絶って隠遁する作家。謎のIT長者をはじめ、次々と集まり来る人々。奇怪な殺人事件。精緻なロジックの導き出す、エレガントかつアクロバティックな結末。ミステリの醍醐味と喜びを詰め込んだ、最新長編。

↑本の内容紹介から。

孤島モノといえば、クリスティの「そして、誰もいなくなった」みたいに連続殺人やら見立て殺人を連想するかもしれませんが、この作品はあくまで孤島を舞台にしたもので、そっち系の大仰なトリックなどはありません。動機といった謎に迫るものです。
感想は子供たちに慕われるアリスに、ほのぼのとしちゃいました。
学生シリーズでは、江神さんが好きなんですが、火村シリーズではアリスが好きです。他の作品でも思うことですが、アリスってロマンチストですよね。
動機というか、島に集まった人たちの計画は……正直、どうなんでしょうね。
私はそんな夢を(というか、未来? ネタバレをふせいで誤魔化していますので、そのまま受け止めないで下さいね)見ることはないので、共感できません。だから、ちょっと冷めた感じで読んでしまったのですけれど。


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