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2006(Wed)

「モノレールねこ」 加納朋子著

読感/国内小説


「モノレールねこ」 加納朋子著を読みました。

小学生の僕は、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。ある日ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えたが…。表題作ほか、「パズルの中の犬」「シンデレラのお城」など全8編を収録。

↑本の内容紹介から。

今作は短編集。一話一話の繋がりもありません。
(加納さんと言えば、連作短編という形で一冊の本を作っておられるのですが)
八編の短編が収録されているのですが、私が好きだなと思ったのは、
「セイムタイム・ネクストイヤー」
「ポトスの樹」
「バルタン最期の日」
――の、三編。

「セイムタイム~」は、ホテルの従業員さんたちが良かったです。
「ポトスの樹」は、クソオヤジのエピソードに笑った。
ヒデェ親だ、と息子君に同情しながら、それでも面白エピソードに笑っていました。
そして、クソオヤジの事情といいましょうか、それにも「うん」と納得できた。ストンと何かがはまる感じで、ただの笑い話になっていないです。
「バルタン~」は、もうこの本の中では、一番のお気に入りです。
釣り上げられたザリガニの視点から描かれたお話なんですが、一見ほのぼのとした家庭の話のようでしたが。
すごい、思いやりに溢れた家族の優しさが、温かかったです。
そして、バルタンの勇士に感涙。
(ネタバレになるので、これ以上語りませんが……)
とにかく、良かったです。

温かいお話をお求めの方には、お奨めです!
↓ふてぶてしい、ブサイクな猫の表紙が目印です(笑)
(……ブクログに入れようと思ったのに……入れられなかったので)

モノレールねこ モノレールねこ
加納 朋子 (2006/11)
文芸春秋

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