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2007(Mon)

「スロウハイツの神様(上・下)」 辻村深月著

読感/国内小説

「スロウハイツの神様(上・下)」 辻村深月著

猟奇的なファンによる小説を模倣した大量殺人。この事件を境に筆を折ったチヨダ・コーキだったが、ある新聞記事をきっかけに見事復活を遂げる。闇の底にいた彼を救ったもの、それは『コーキの天使』と名付けられた少女からの百二十八通にも及ぶ手紙だった。
事件から十年――。売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせたコーキ。しかし『スロウハイツ』の日々は、謎の少女・加々美莉々亜の出現により、思わぬ方向へゆっくりと変化を始める……。

↑上巻の紹介文から。

待ちに待っていた新刊で、楽しみにしていました。
上巻は割りとあっさり目で、先読みできる展開でした。
『天使』の正体も、わかる人にはわかるかと思います。少し物足りないな、と思いながら、下巻へ。
もう、ガッチリ心を捕まれました。
終盤、盛り上げるのが上手いですよ、もう。
第十章、ウルウルです(←私は滅多に泣かない人なので、この状態はかなり、きてます)
片想いが(微妙に違うとは思いますが)切なくて、切なくて。
本当に、好きなんだなっていうのが、伝わってきて。なのに、何か違う方に行っているしで。
かなり、感情移入して読んでました。
最終章は、何度も読み返したいくらいです。
特に、

 この子を、僕の文章が笑わせた。
 どうしていいのかわからないぐらい、それが嬉しかった。

という、ところ。
その気持ち、凄いよくわかります!と、共感しまくりでした。
(私も創作しているので、笑ったとか、感想を貰うと嬉しくてしょうがなくて)
もうどっぷり、はまりました。上巻の物足りないと思った感想なんて、ぶっ飛ぶくらい。

とても素敵なお話でした。
良い作品を読ませて貰って、ありがとうございます。

次回作も楽しみにしています!


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