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2007(Sat)

「雪の断章」佐々木丸美著

読感/国内小説

少し前に読んだ本の感想です。

「雪の断章」佐々木丸美著

雪降る札幌で青年・祐也と出会った天涯孤独の少女・飛鳥。二人の運命と苦しいほどの愛を描いた珠玉の名作。

↑帯の一文から。
(あらすじと呼べるようなものが載ってなかったもので)

前に感想を書いた本「崖の館」の作家さんの、デビュー作品です。
(えーと、三十年前の作品ということになりますね)
「崖の館」での独特の表現に興味を覚えて、復刻されているこの本を手に取りました。
内容は↑にあるとおり、恋愛?(恋愛小説だと言い切れるほど、恋愛小説に馴染みがないので……)
私は少女の成長物語だと、認識しているんですが。
殺人事件は起こりますが、ミステリーとして手に取ると、ちょっと肩透かしを食らいます。それがメインではないです。
飛鳥さんの一人称で書かれたお話は、心理描写が細かく。
そして、少女趣味的と言われている文章は、ここから健在でした。
少女趣味的な文章が好みなのか?と問われれば、そうでもなく。
よくも、こんな表現が思いつくなーという、感心の方が強いです。
故に、他の作品も読んでみたくなるのです。
それに、本に挟まっていたチラシによれば、この作家さんの作品には登場人物に繋がりがあるそうで、その辺を探すのも楽しそうだと。
(辻村さんの作品もこういうの、ありますよね)
はい、他の本も購入決定です。
(とりあえず、孤児シリーズと館シリーズは揃えようと思います)
お話は、最後の方もまた感情移入して、読んでました。

ええっ?そっちを選ぶの?
生き方が不器用にもほどがあるよ! ――みたいな。
(飛鳥さんの考え方、わかるんですけどね。心の内側を誰にも明かせないっていうのは……まあ、私も。私の場合は、言ったってしょうがないっていう諦観によるものですけど)
飛鳥さんの場合は、生い立ちがね。

ラストは、良かったのと悲しかったのが、ない交ぜになっていました。
その人も好きだっただけに。

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