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2007(Sun)

「夢館」佐々木丸美著

読感/国内小説

読んだ本の感想です。

「夢館」佐々木丸美著

崖に聳えるガラスの館。かつてそこで命を落とした少女、千波は再びの生を得て、青年学者の吹原と出会う。しかし二人の前世からの縁と、吹原の一族に潜む愛憎がもたらす過去の悲劇が、千波に新たな試練を課した。前世の思い出を映す未来に導かれるように、千波は崖の館をめざし、歩きはじめる。少女と館を巡る3つの物語、完結。単行本未収録作品「肖像」を併録する。

↑本の内容紹介から。

「崖の館」「水に描かれた館」と、館シリーズ三部作の完結作ですね。
(あー、「水に~」の感想、書きそびれたまんまですね……まあ、そのうちに)
第一作のような本格推理小説として面影は、あまりない感じですね。
まあ、吹原氏を慕う娘たちが心を病み、死に追いやられていくという謎が、あるにはあるものの。
どちらかといえば、↑の内容紹介にあるような、前世とか。恋愛とか。そっちの様相が濃い感じでした。
印象としては「雪の断章」から始まる孤児シリーズの外伝みたいな感じがしたかな?
先の二作に登場した涼子さん、真一さん、研さんが登場しなかったからでしょうか。その代わり「水に~」で登場した人たちが出ていたり。
というわけで、この本を読みながら、人物相関図を書いていました。
(何か、そういうものを書いてしまいたくなるのです……この作家さんの作品は)
館シリーズだけ、孤児シリーズだけ、というよりは。
両方のシリーズを手にとったら、入り組んだ人間関係がわかります。
解説にあるように、「過剰なまでにリリカルな美文調」は、ホント、好き嫌いが分かれると思いますけど。

それにしても、本岡剛造はロクでもねぇ奴ですね。
全ての元凶はコイツでは(……って、そんなことを言い出したら、物語自体が始まりませんけど。無性に憎たらしいです)

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