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2007(Mon)

「ルピナス探偵団の当惑」津原泰水著

読感/国内小説


「ルピナス探偵団の当惑」津原泰水著

私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。なぜ殺人者は犯行後冷えたピザを食べたのか? その後も飄々たる博識の少年・祀島らと、青薔薇のある雪の館の密室殺人、死んだ大女優の右手消失事件に遭遇する。不合理な謎が論理的解明を経て、鮮烈な幕切れをもたらす本格ミステリ3編を収録。解説=神保泉

↑本の内容紹介から。

出版社のサイトで発見し、ちょーと気になったもので、購入。

収録作品は、
「冷えたピザはいかが」
「ようこそ雪の館へ」
「大女優の右手」

――の、三編。
元は、十年前くらいに少女小説(ティーンズハート)として発表されたもののようです。加筆修正されていますので、大人にも、男の人にも大丈夫だと思います。
(主人公の恋愛も甘々って感じじゃない……と思う)
小説の内容は、しっかりとした本格ミステリーです。
扱われているトリックなどは、取り立てて大げさなものではありませんが。
登場人物がね、なかなか良いですよ~。
主人公は、祀島君に恋する女子高生の彩子さん。彩子さんは直感力に長けていますが、割と普通の女の子です。でも、周りを取り巻く登場人物が個性的。
彩子さんのお姉さん不二子さんは、デタラメにもほどがあるような刑事さん。警察手帳をチラつかせて、教室に入ってくるようなお人。
その上司の庚午さんは、キャリアなのに、女子高生の彩子さんに事件解決を期待しているような人で、お姉さんの下に敷かれているような感じがあり。
登場人物紹介でも「不二子の上司――のはずだが」と書かれている。もうこの辺から、扱われ方がわかる(笑)
彩子さんが憧れている祀島君も、クールなようで天然。(←好きだ)
「私はこの人が、どうしようかというくらい好き好き大好きで~中略~どう贔屓目に評価しても、気の回る、はしこいタイプではない」と、彩子さんからも持ち上げながら落とされているような。
そういった文章の端々やキャラたちの会話に、クスリと笑ってしまうような楽しさがありました。
買って良かった~。
秋に続刊が出るようなので、購入するつもりです!

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